◆第31回南大阪大会 ◇中学生の部▽決勝 明石ボーイズ6―5西淀ボーイズ=延長8回=(7日・太子グラウンド)
「第31回南大阪大会」の決勝が7日行われ、明石ボーイズ(兵庫県支部)が優勝した。決勝は延長8回までもつれる激戦となったが、4点差をはねかえし逆転サヨナラ勝ちで制した。西淀ボーイズ(大阪北支部)は、リードを守り切れず涙をのんだ。
劇的なサヨナラ勝ちでの優勝だ。決めたのは、明石の182センチ右腕の福田だった。延長8回、4点差を追いつき、なおも1死一、三塁から左前にはじき返した。勝利を確信すると右手を挙げてガッツポーズ。「みんなが本気でつないでくれたので、応えようと思った。最高です!」。普段は130キロ超の直球を武器にナインを引っ張る右腕が、バットでチームに勝利をもたらした。
8回表にまさかの4失点。だが、筧監督の「最後まで諦めるな!」のゲキで、ナインは燃えた。まずは1死満塁から新井の三塁内野安打で1点を返す。なおも満塁から、船田が右中間への2点二塁打を放った。
「緊張して打てるかなと思ったけど、うれしさでいっぱい」。喜ぶ8番打者に続いては、橋本が左翼へ同点打。「(8回から捕手で)僕の配球ミスで点を取られたので、追いつけて良かった」と安どの表情を見せた。
春に全国制覇をした16年以来の南大阪大会V。川上主将は「ここぞというときに打てる、気持ちの強さがあるチーム。ジャイアンツカップで優勝できるように頑張りたい」。このタイトルで勢いをつけ、目標に突き進む。