スピードスケート・新浜立也、26年ミラノ五輪へ意欲 エース宣言封印で金メダル目指す

スポーツ報知
オンラインで取材に応じた新浜立也

 8年後の札幌五輪招致への機運が高まる中、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の主役へ意欲を燃やすのがスピードスケートの新浜立也(25)=高崎健康福祉大職=だ。男子500メートルの日本記録保持者がこのほど、スポーツ報知の取材に応じ、金メダル候補と期待されながら20位に沈んだ北京五輪の舞台裏などを明かし、エース宣言を“封印”。4年後の雪辱の金メダルへの思いを語った。

 初めての五輪は苦い記憶に包まれている。新浜が金メダル候補と期待された男子500メートル。最終組で同走への微妙なフライング判定後の仕切り直しのスタート。高亭宇(中国)の34秒32を上回るには100メートルを10秒4台で入ることが必要だった。メダルを取りに慎重にいくか、攻めるか。「4年間かけて目標にしていたのは金メダル。失格覚悟でチャレンジする」と飛び出したが、右足が氷に2度引っかかるミスで出遅れ、35秒12で20位に沈んだ。

 その選択に今でも後悔はないが、4年後へ「五輪シーズンに頭1つ、2つ飛び抜けている状態にならなければ金メダルは取れない」と痛感。直後のW杯で2連勝を飾り、3月中旬に帰国。オランダ留学も考えたが、来季は新体制のナショナルチームでの活動を選択。9日に合流し、再始動した。

 18年平昌五輪の翌シーズンに日本勢で初めて33秒台を記録して脚光を浴びた。自身も「男子エース」を公言。あえて強気の言葉を並べ、お家芸だった男子500メートルの復権の期待を一身に背負ってきた。だが、北京五輪が終わり「見えない重圧を感じていたんだな」と正直な思いを打ち明けた。

 北京五輪では少年団の後輩の森重航(21)=専大=が日本男子3大会ぶりの銅メダルを獲得した。「自分は五輪で何一つ成績を残してない。もうエースではなく、普通の短距離選手。次は航が日本の短距離を引っ張ってくれればいいし、その影に隠れながら虎視たんたんとやっていこうかなと思う」。25歳は晴れやかな表情で、4年後への再出発を切った。(林 直史)

 ◆新浜 立也(しんはま・たつや)1996年7月11日、北海道別海町生まれ。25歳。釧路商、高崎健康福祉大出身。高崎健康福祉大職。小学1年で本格的にスピードスケートを始め、19年3月のW杯最終戦の男子500メートルで日本勢初の33秒台をマークした。世界スプリント選手権は19年に総合2位、20年に日本勢33年ぶりの総合優勝。同年世界距離別選手権3位。W杯通算10勝。183センチ、89キロ。

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