タレントの清水ミチコが10日、都内で映画「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」(27日公開、中村裕監督)のトークイベントに出席した。
昨年11月に心不全のため99歳で死去した作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの生誕100年を記念したドキュメンタリー映画。
瀬戸内さんのものまねで登場した清水は「生前お会いしたことなかったのですが、20年ほど前にものまねを始めた時に『私のようなものをよく描いてくださいました』と直筆のおはがきをいただきました。背中を押された気がしました」と明かした。
瀬戸内さんに17年間密着した中村監督は「あんなに早く亡くなると全く思わなかった。先生に(本作を)元気なうちに見せたいと伝えたら『死んでも絶対見てるよ』とおっしゃっていたので、今日はその言葉を信じたい」と語った。
瀬戸内さんの秘書・瀬尾まなほ氏は「(生前に)100歳を盛大に祝おうと話していた。まだ私の中で(亡くなったことを)受け入れられないのですが、中村さんの映画をみた時に懐かしい、また会えたような気持ちになった。優しくて愛情あふれる人でした」と悼んだ。