【競輪】脇本雄太が3年ぶりダービー制覇 競輪復帰後初のG1優勝

スポーツ報知
3年ぶりに日本選手権競輪を制して賞金ボードを持つ脇本雄太

 福島県のいわき平競輪で開催されていた「第76回日本選手権競輪」(ダービー)決勝は8日、第11Rで行われ、脇本雄太(33)=福井・94期=が、最終ホーム7番手から仕掛け、まくり切って優勝した。

 昨年の東京五輪代表だった脇本は、競輪復帰後初のG1優勝で、19年以来3年ぶり2回目のダービー制覇、通算6回目のG1優勝を果たした。この勝利で「KEIRINグランプリ」の出場権を2年ぶりに獲得した。

 真杉匠の先行に乗って番手まくりを放った平原康多後位から伸びた地元の佐藤慎太郎が2着、直線で内を突いた守沢太志が3着。完全Vがかかっていた平原は4着だった。

7番手からまくり切った

 少ないチャンスを生かし切った。ウイニングランでファンから送られた祝福に、脇本はガッツポーズを繰り返して喜びを爆発させた。スタートけん制で前受けへ。包囲網に7番手まで引くと、先頭に立った真杉が全開でスパートしていく。だが、それも想定内だ。最終1角からこん身の力を込めてペダルを踏み込む。中団の清水、番手の平原が外に振りながら合わせてきたが、無我夢中で踏み続けて乗り越えると、栄光のゴールが待っていた。19年(松戸・完全V)以来2度目のダービー制覇だ。

 昨年は東京五輪に出場し、当地の「オールスター」で競輪に復帰したが、その後、仙腸(せんちょう)関節付近の疲労骨折が判明。長期離脱したため、出場できるG1が限られた中で挑んだ今年初の特別競輪だった。「今回は優勝したい一心で頑張った。ケガもあったり、苦しい状況で決して楽な道のりではなかったが、段階を踏んで、戦う気持ちだけは戻ってきているのかな、と。全日本選抜での古性君の優勝で、近畿勢に来たいい流れを絶やさないようにしたかった」と笑みがこぼれた。

 力を出し尽くしてつかみ取った優勝だ。「自信はなかったが、自分の力を信じて、1回踏み込んだら緩めずに全力でいこうと思っていた。平原さんの動きを乗り切った時の記憶がなくなるくらい、気力を振り絞れたと思う」と振り返る。

 競輪復帰後、初のG1優勝は、くしくも母の日。11年に他界した幸子さん(享年51)は、高2の脇本に高額の競技用自転車を買ってくれた。他を圧倒する先行力は、そこから築かれた。競技に区切りをつけ、ナショナルチームを今年離脱。次に出場予定のF1福井の開催に合わせて拠点を故郷へ戻す予定だ。高額賞金は今後のことも考えて「ナショナルチームと同じ環境を福井につくりたいので、そこに充てたい。グランプリの出場権は獲得できたが、今年の前半もまだ終わっていないので、気持ちを切らさず、F1でも、G3でも目の前の戦いをしっかりと戦っていきたい」。帰ってきた強い“ワッキー”がグレードに関係なく、大暴れし続けていく。

 ◆脇本 雄太(わきもと・ゆうた)1989年3月21日、福井市生まれ。33歳。福井県立科学技術高校卒業。2008年に94期生としてデビュー。G1優勝は18年オールスター(平)、寛仁親王牌(前橋)、19年日本選手権(松戸)、20年高松宮記念杯(和歌山)、寛仁親王牌(前橋)に続く6度目の優勝。通算800走で1着307回。通算獲得賞金は8億3388万9400円。自転車競技では20年世界選手権ケイリン銀メダル、21年東京五輪ケイリン7位、スプリント9位。180センチ、72・4キロ、太もも60センチ。血液型A。

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