◆陸上 ▽セイコー・ゴールデングランプリ(8日、東京・国立競技場)
女子やり投げで、日本記録保持者の北口榛花(JAL)が63メートル93で優勝した。
1回目に、オレゴン世界陸上(7月、米国)の参加標準記録(64メートル00)まであと7センチと迫る記録で好発進。「もっと行くと思ったんですけどね」と苦笑いするも、5回目にも62メートル96をマークするなど安定したパフォーマンスを披露。東京五輪銅メダルのバーバー(オーストラリア)ら海外勢にも競り勝ち「自分自身の体力的なパワーもついてきて、今回の63メートル93も前より全ての力を使い切ったという感じはなく投げられた」と手応えを明かした。
今大会は12位だった東京五輪と同じ会場で、有観客。たくさんの応援を受け「すごく大きな手拍子が会場中に響いて、すごく楽しかった。やっぱり観客がいるっていいなと思いますし、これを機にやり投げを見て下さる方がどんどん増えていくといいな」と持ち前の明るい笑顔を見せた。
世陸の参加標準記録は「日本選手権までに切りたい」と明かすも「世界陸上に向けての一つの試合という風に捉えているので、日本選手権をピークにするっていうことではない」とあくまでも目指すのは世界の舞台。「しっかり勝てるようにやっていきたいと思います」と力強く語った。次戦は東日本実業団(14~15日、山形)にエントリーしている。