【番記者の視点】浦和FWシャルクが爆発の予感! ACLで3戦3発、ビーガンを貫く29歳ストライカー…8日にアウェー・柏戦

4月18日、ACL第2節・山東戦でプレーする浦和FWシャルク(大会オフィシャル写真)
4月18日、ACL第2節・山東戦でプレーする浦和FWシャルク(大会オフィシャル写真)

 浦和は8日、チームとして約1か月ぶりのリーグ戦となるアウェー・柏戦に臨む。開幕から2勝4分け4敗で暫定16位の低迷から巻き返しへ、キーマンとなるのが新加入のオランダ人FWアレックス・シャルク。先月のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は出場3試合で3ゴールの活躍を見せ、Jリーグでも爆発する予感を漂わせている。

 圧巻の2発でACLデビューを飾った。シャルクは先月18日の山東(中国)戦に2―0の後半開始からピッチへ。9分後、左クロスからDF岩波拓也の折り返しに素早く走り込み、左足で冷静に押し込んで移籍後初ゴール。さらに、同31分には「クオリティーに自信がある」と豪語する直接FKを右足で速く鋭く落ちるシュートでぶち込み、タイの夜空に雄たけびを挙げた。

 同27日のライオン・シティー(シンガポール)戦は1―0の前半39分、相手が密集するペナルティーエリア左手前から右足を強振。ニアサイドへ突き刺し、今大会3点目を決めた。出場3試合、しかも合計102分間(アディショナルタイムを除く)で3発と大車輪。「チャンスを多く作れるようになり、チームに適応でき始めている。仲間たちも僕の走り込みなど、動きを見てくれるようになっている」と手応えを口にした。

 先月5日のチーム合流から先発2試合、途中出場2試合とプレー時間を重ね、戦術面でも徐々にフィットしてきた。リカルド・ロドリゲス監督も「プレス能力が高く、スペースへの飛び出し、ゴールへの嗅覚もある、FKやミドルシュートと得点力もある。浦和のやり方への理解力がこの時期に深まった。個人の能力をチームに生かしてほしい」。171センチの助っ人ストライカーに期待を寄せる。

 ピッチ内で暴れまくる29歳だが、ピッチ外では物腰が柔らかい印象で、取材対応時の受け答えも丁寧。普段、自身が貫いているビーガン(菜食主義)について尋ねた時も「いい質問だね。ビーガンが何を食べているか、皆さん知らないと思う」と快く答えてくれた。

 シャルクは「基本的にはチームメートと同じものを食べるが、肉と魚は食べないです。プロテインやシェークを追加で飲んだりするけど、他は同じ。野菜を多めに摂るね。メインはパスタなど炭水化物、プロテイン、豆腐、大豆を摂るよ」と明かした。タイでのACL期間中は日本代表専属シェフ・西芳照氏が同行しただけに「西シェフが作るオリーブとトマトのベジタブルパスタ。本当においしい!」と笑顔がはじけた。

 キッカケは約2年前。スイス1部・セルヴェット時代の同僚で、元フランス代表DFのガエル・クリシーの影響を受け「彼といろいろ話をして、自分もやろうと思った」とビーガンを始めたという。今回の来日直後にはビーガンレストランを見つけて食事するなど、食生活に支障はないようだ。

 浦和では公式戦3連勝するとロドリゲス監督から「うなぎ」が振る舞われ、タイ遠征中にも西氏の計らいでホテルの食卓に登場した。異国で登場した“パワーフード”にチームメートは舌鼓を打ったが、シャルクは「ノーノー。動物的なものは食べないね」とニヤリ。自己流の食事管理でコンディションを整えている。

 昨季チーム得点王のFWユンカーが先月下旬に右第4指基節骨を骨折、手術して離脱。チームとして8日のアウェー・柏戦で1か月ぶりに再開するリーグ戦でシャルクに求められるゴールへの期待は大きい。

 先月27日のライオン―戦後に「100%に近い状態にある。ものすごく良い状態になってきている。これからも自分のクオリティーを表現したい」とシャルク。昨年5月、Jデビューしたルヴァン杯・柏戦からゴールラッシュを見せたユンカーのように、Jリーグの舞台でその実力を証明する。(浦和担当・星野浩司)

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