NHK大河「鎌倉殿の13人」鵯越の逆落としは捏造!? どうなる壇ノ浦「八艘跳び」第18回みどころ

スポーツ報知
小栗旬が演じる北条義時

 俳優の小栗旬が鎌倉幕府の第2代執権・北条義時を演じるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜・後8時)の第18回「壇ノ浦で舞った男」(8日放送)で、前半のクライマックスを迎える。

 一ノ谷(現神戸市)の戦いで敗れた平家。だが、依然として瀬戸内海の制海権は掌握しており、源範頼(迫田孝也)は九州から、弟の義経(菅田将暉)は四国から、それぞれ平家を追い詰めようとする。屋島(現高松市)での戦を経て、歴史上有名な壇ノ浦の戦いへ。スタッフ、キャストともに力を入れたと公言する源平最後の一戦が描かれる。制作統括の清水拓哉チーフプロデューサーも「試写で何度見ても嗚咽をこらえきれない」と明かす。

 番組関係者によると、当初は現地(山口県下関市)でのロケも検討。だが、新型コロナ禍により大人数での遠方移動を自粛し、さらに海戦のため「安全面も考慮して」断念したという。スタジオで巨大セットを使っての撮影になったものの、CGやワイヤアクションなど最新技術を駆使しての映像だけに、現地ロケ以上の迫力も期待できそうだ。

 前週第17回「助命と宿命」(1日放送)では、義経のねつ造が話題になった。伝記や歴史小説などで有名な「鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし」。一ノ谷の戦いで、義経軍が馬に乗って鵯越を駆けおりたという逸話だ。今作では具体的なシーンは描かれなかったものの、馬から降りて別の崖を経由し、一ノ谷に向かったということになっていた。

 しかし、後白河法皇(西田敏行)に報告した際、法皇の隣にいる丹後局(鈴木京香)が「鵯越の逆落とし。崖を馬で駆けおりたそうな」と勘違いを口にすると、義経は「それぐらいやらなければ奇襲とは申せません」と乗っかった。驚いた梶原景時(中村獅童)が、後で義経に「法皇様は誤解しておられます。九郎殿(義経)が降りたのは鵯越ではござらぬ」と指摘するも、義経は「構わぬ。鵯越の方が響きがいい。馬に乗って駆けおりた方が絵になるしな」と悪びれず。さらに「歴史はそうやって作られていくんだ」とまで言い切った。

 確かにそういう側面もあるかもしれない。メディアがない時代、歴史は権力者が作ってきた。例えば今作で脚本の三谷幸喜氏が原作にしている歴史書「吾妻鏡」。中世で最も重要な史料との呼び声が高い一方で、編さんしたのは北条政権だ。何らかの主観が入っている可能性はある。

 「鵯越の逆落とし」は、吾妻鏡にも書かれてはいないエピソードだ。実際問題、馬に乗って断崖絶壁を駆けおりたか、後で話を“盛った”か。どちらが現実的なのか考えさせられる。SNSでは、馬に乗っての突入が非現実的と承知した上で、CGなどで「やってほしかった」と残念がる声や「歴史なんてそんなもん」「捏造、当然あるわな」と冷静な声もあがった。

 第17回の平均世帯視聴率は12・5%で、前回より0・4ポイントダウン。同時間帯ではテレビ朝日系「ポツンと一軒家」の14・2%に次ぐ数字で、弊社調べの週間ランキングで10位に入った。壇ノ浦での義経の「八艘(はっそう)跳び」はオープニング映像にも小さく描かれているシーンだ。大ジャンプを期待したい。

(NHK担当・浦本将樹)

※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区

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