フットサル・エスポラーダ前監督の土屋浩氏、小中学生サッカーチームを指導「北海道全体のレベルを上げていく」・・・北のチャレンジャー

スポーツ報知
プロのトップチームから街の少年サッカーチームのテクニカルダイレクターに転身した土屋氏

 3月限りでフットサルのプロリーグ「Fリーグ」女子・エスポラーダ北海道イルネーヴェ監督、男子・エスポラーダ北海道コーチを退任した土屋浩氏(38)が、4月から少年サッカーの「札幌中央フットボールクラブ」(札幌市)のテクニカルダイレクターに就任した。プロチームのトップからアマチュア、それも小中学生のチームを指導するのは異例中の異例だ。

 いきなりの通告に頭が真っ白になった。昨年9月、シーズン途中にイルネーヴェ監督に就任した土屋氏だが3月、来季は契約を更新しないと伝えられた。「驚きました。もう少しやりたいことがありましたから。でもプロである以上、オファーがなければ受け入れるしかない」と振り返った。38歳にして失業。プロの世界は厳しいといえ、生活の糧を失い不安が募った。

 そんな時、以前から親交のあった札幌中央FCの明(あきら)真希監督から声がかかった。やり残したことはあるが、新天地で前に進むことを決めた。プロのトップチームから街の少年サッカーチームへ。カテゴリーは関係ない。サッカーを愛する人間にとって、教えることができる場所があることが、うれしかった。肩書きは「テクニカルダイレクター」だが、報酬はなくボランティアだ。子どもたちへの技術指導だけではなく、指導者を育成する役割も担う。「フットサルでの指導経験からより本質に迫り、子供たちに理解させることで、サッカーのレベルアップにつなげていきたい」と話した。

 プロ経験はないが、トップチームの監督やコーチに招かれたのは独自の指導法があったからだ。「スペインやブラジルの試合を見ていて気がついたのは、監督が常に選手と会話をしている。だから選手も監督に伝えるため考える」。常に選手と一体となって考えることの重要性を認識し、トレーニングメニューも一緒に考えて作った。監督と選手の間にある壁を取り払うことで、チームを強化してきた。

 現在は資格を持っているケアマネジャーの仕事をしながら、札幌中央FCで指導するのは週末だけ。「小中学生はいきなり成長する可能性を秘めています。それを目の当たりにできる面白さがあります。北海道ではそこそこのレベルであっても全国に行くと勝てない。自分の経験したことをうまく伝えて、北海道全体のレベルを上げていきたいですね」と力強く話した。(永井 順一郎)

 ◆土屋 浩(つちや・ひろし)1983年10月24日、斜里町生まれ。38歳。プロ経験はなく、地域リーグでプレー。17年、エスポラーダ北海道のサテライト監督に就任。19年から21年までトップチームのコーチ、昨年のシーズン中にエスポラーダ北海道イルネーヴェ監督。173センチ、58キロ。血液型A。

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