【箱根への道】駒大・佐藤圭汰、高校史上最速 世陸で初の海外へ「世界陸上で行けるように頑張ります」

スポーツ報知
大八木監督(右)からアドバイスを受ける駒大・佐藤

 今年も世界への道を志すルーキーたちが入学した。昨年、京都・洛南高で3種目の高校日本記録を塗り替えたスーパールーキー・佐藤圭汰(駒大1年)は、今夏の世界陸上(7月15日開幕・米オレゴン州)で1500メートルの日本代表となって自身初の海外遠征を夢見ている。昨年、1万メートルで日本人高校生歴代3位の28分11秒96をマークした吉居駿恭(しゅんすけ、中大1年)は、今年の箱根駅伝で最優秀選手賞「金栗四三杯」に輝いた兄・大和(3年)との兄弟リレーで、歴代最多15度目となる箱根路制覇を目指す。

 “10年に1人の大物新人”が紫の常勝軍団に加わった。佐藤は1500メートル(3分37秒18)、3000メートル(7分50秒81)、5000メートル(13分31秒19)と3種目の高校日本記録を引っ提げて駒大に入学した。「世界の舞台で活躍できる選手を育てたい」―。大学駅伝24冠で世界陸上や五輪に多くの選手を送り込んできた名将・大八木弘明監督(63)の熱い言葉に、「指導を受けたい」と覚悟を決めた。

 身長184センチ。大きなストライドで、ハイペースで押し切る走りが持ち味だ。大学初の5000メートルだった4日のゴールデンゲームズinのべおかで15位ながら13分22秒91をマーク。いきなりU20日本記録(13分25秒87、中大・吉居大和)を更新して見せた。「夏までは1500メートルで世界陸上出場が目標。参加標準記録(3分35秒00)を突破したい」と、日本記録(3分35秒42、河村一輝)更新を目指す。

世陸で初の海外へ 昨年、高校記録を次々と塗り替えて脚光を浴びた。だが、コロナ禍で多くの国際大会が中止。修学旅行もなくなり、「海外には行ったことがない。世界陸上で行けるように頑張ります」と笑う。空き時間は好きな「旅系」のYouTube動画を見てリフレッシュ。「欧州やサバンナとか。奇麗な景色が好きで」と、純朴な18歳は心を躍らせている。

 大学長距離界のエース・田沢廉(4年)の存在も、駒大を選んだ一因だ。高みを追い求める佐藤の視線は既に学生の頂点へと向いている。「田沢さんに勝てれば学生トップというイメージがある。しっかりついていって成長していきたい」。24年パリ五輪に向けては、「5000メートルや1万メートルで」と、青写真も描いている。

 秋以降は駅伝での活躍を誓う。「大学3大駅伝でも区間賞、区間新記録を目標にして貢献したい。3冠を狙えるチーム」と話す。約6~8キロの距離が5区間ある10月10日の出雲駅伝、12・8キロ以内の距離が6区間ある11月6日の全日本大学駅伝では、新人離れした快走も期待される。20キロ超の箱根駅伝に向けては、「5、6区の山以外であればどこでも。活躍して応援して下さる方々に恩返しを」と佐藤。田沢との両輪で史上5校目の大学駅伝3冠へ導く。(榎本 友一)

 ◆佐藤 圭汰(さとう・けいた)2004年1月22日、京都市生まれ。18歳。父の勧めで小学4年から本格的に陸上を始め、蜂ケ岡中で3年時に全国中学大会1500メートルで3位。洛南高に進み、全国高校駅伝は1年時に2区区間賞、2年3区5位、3年3区4位。184センチ、67キロ。4月から駒大経済学部経済学科に進学。家族は両親と兄。

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