【阪神】8度目の完封負け 史上最悪31度超えペース 矢野監督「しっかり仕留めることができていない」

3回、自打球を顔面に受ける山本泰寛(カメラ・渡辺 了文)
3回、自打球を顔面に受ける山本泰寛(カメラ・渡辺 了文)
試合後、ファンにあいさつをする矢野燿大監督(カメラ・石田 順平)
試合後、ファンにあいさつをする矢野燿大監督(カメラ・石田 順平)

◆JERAセ・リーグ 阪神0-3ヤクルト(4日・甲子園)

 4万2435人が詰めかけた甲子園にため息が充満した。9回もあえなく3者凡退で2試合連続完封負け。矢野監督はグラウンドに選手と整列し、客席に深々と頭を下げた。「今日も満員で、親子で東京とか遠くから来てくれたり、楽しみにしてくれている人たちがこれだけ集まってくれている。何とかしないと」。今季8度目のシャットアウト負けはシーズン換算なら34度ペース。63年の球団最多の24度どころか、56年の東映と大洋のプロ野球ワースト記録の31度すらも上回る歴史的貧打に陥っている。

 またしても、ベテラン石川の術中にはまった。初回先頭の近本が左中間へ二塁打を放って先制機を演出したが、続かない。1死から3番・佐藤輝は二ゴロ、4番・大山も詰まった二飛。2回は2死二、三塁の好機を生かせず、3回1死二塁でも3、4番が凡退した。

 4回以降は二塁さえ踏めなかった。「しっかり仕留めることができていない。かえすところでかえせていない」と指揮官。特に頼みの佐藤輝は今シーズン初めて2試合連続無安打だ。好調の糸井が体調不良で連日の欠場とはいえ、42歳左腕に4月23日に続いて白星献上。相手先発が左投手の試合はここまで2勝9敗と“アレルギー”も深刻だ。

 5日のこどもの日も3日連続でチケットが完売している。ホームで5度目の完封負けを喫した矢野監督は「喜んで帰ってもらいたいと思って臨んでいるんだけど、こういう試合でね、俺自身も悔しい。頑張るしかないよね」と前を向いた。6連勝の後の連敗で借金12。もう、泥沼にはまっていく姿は見せられない。(小松 真也)

3回、自打球を顔面に受ける山本泰寛(カメラ・渡辺 了文)
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