◆JERAセ・リーグ DeNA3―7中日(3日・横浜スタジアム)
中日が今季3度目の3連勝で首位・巨人に2・5ゲーム差に迫った。打線が天敵・ロメロに昨季から6度目の対戦で初めて黒星をつけるなど11安打で7得点。新型コロナ感染から復帰した小笠原が6回途中3失点と粘り、今季初勝利を挙げた。6カードぶりの初戦勝利に立浪和義監督は選手の踏ん張りをたたえた。以下は一問一答。
―ロメロを攻略
「去年からずっとやられているというデータもあったし、前回(3月29日)、バンテリンでもやられたんですけど、意外とバンテリンよりもこっちの方がまだうちのチーム、去年も多少は打っていますし、球に力あるし、右にはツーシームもあるし、非常に嫌なんですけど、今日はよく攻略できたかなと思います」
―3月に対戦した時は狙い球を絞ることが大切と
「なかなかずっとこっち(内角)に手を出しているとね、チャンスも少ないし、ボールの見極めも大事になってくるんですけど、ミスに助けられながらね。今日は良かったんですけど、またバンテリンで当たったりする。もう一回ぐらい倒せるようにやっていかないといけないですね」
―3回には石川昂の犠打から得点
「結果やっぱりビシエド以外はバントがあると言っているんで。当然ですよ、まだまだ2割4分、5分の打者(試合終了時で2割3分7厘)なんで。結果的にあのバント、仮に多分、いいボール投げてもセーフやったと思うんで。バントというのはすごく大事だし、点が取れない相手だから何としても取りにいかないとということで今日はバントさせましたけど」
―5回に阿部を走らせたり、8回も3得点
「そうですね。基本はどんな形でもスコアリングポジションに持っていって、攻撃をするという。一つでも機会を増やすというのがね。ヒットが出れば1点が入る可能性が高いわけだし。うまくいかないこともあるでしょうけど、なかなか点を取れるチームじゃないので、どんどんやっていかないといけないと思います」
―8回は加藤翔のヘッドスライディング、岡林のセーフティースクイズなど泥臭く点を取った
「この球場は特に、本当は4点でも絶対的なリードとは言えないんで。満塁ホームランも出やすい球場ではある。1点でも多くということで、結果的にはいい形で点が取れましたね」
―小笠原はよく粘ったのでは
「そうですか? 6回までは何とかいって欲しかったんですけど、四球を出したから代えました。本当は久しぶりの登板で100球近くでという目安もあったんですけど、そんなにボールも落ちていなかったし。立ち上がりから力んでいたのはあるけど、真っすぐは力あったしね。ただクリーンアップにボール先行してやられてしまったという反省を忘れないようにね。一つ勝てば、次またいい意味でマウンドでも余裕が出ると思うので。(小笠原)慎之介に勝ちがついたのは良かったですね」
―小笠原にマウンドではどんな声をかけたか
「『お前、この回まで代えん言うたから代えんぞ』と。四球出してくれたんで代えましたけどね。まあ(リリーフ陣に)準備はさせていたんですけどね」
―4回の石川昂のダイビングキャッチが小笠原を助けた
「そうですね。守備も本当に、打撃もそうですけど、日々成長していると思うので。非常にスローイング、肩も良いんでね。どんどん守備もしっかり鍛えて、バッティングと一緒にうまくなっていけるようにやらしていきたいと思います」
―2番の岡林も複数安打。若い1~3番(鵜飼、岡林、石川昂)がつながってきた
「まだまだ、たまたまですよ。ただやっぱり1~3番で何とか後ろにチャンス作れるように3人の選手がやっている。その気持ちは続けてやっていきたいと思います」
―6カードぶりに初戦に勝利
「たまには勝ちますよ。やっぱり1戦目にカードの頭を取るとベンチも余裕というわけではないんですけどね。やっぱり1個目に負けると、2個目に先制されたら今日もかという雰囲気になりがちですけどね。今日はすぐ逆転できたんでね、こういう試合を増やしていけるように明日から頑張っていきたいと思います」