オジュウチョウサン主戦・石神深一騎手が願う障害界の未来「若い時に無理しなかったから今がある」

スポーツ報知
4月の中山グランドジャンプを制したオジュウチョウサンと石神

 4月16日に行われた中山グランドジャンプ・JG1で、オジュウチョウサン(牡11歳、美浦・和田正一郎厩舎、父ステイゴールド)が日本馬史上最年長重賞勝利の偉業を達成した。4歳時からコンビを組む石神深一騎手にとっても通算1000回目の騎乗で最多タイとなる障害重賞21勝目となったが、「ギリギリでした」と節目の勝利を振り返る。

 全盛期との一番の違いは回復具合だという。「昔に比べると疲れを取るのに時間がかかるようになりました。(今年初戦の阪神スプリングJから)中5週しかなかったので、立て直すのは大変でしたね。当該週の木曜日にやっと、『これなら』という感じでした」。

 そんな万全とは言えないなかでも11歳でトップを張れる秘けつとは。障害センスの他にもう一つ、歩んできたキャリアが大きく関係していた。「オジュウが運が良かったのは、平地のレースをあまり使わなかったことですね。若い時に無理をしなかったから年齢を重ねても体が硬くならず、我慢できているのかなと思います」。

 だからこそ、石神深一騎手は今後の障害界のため、切に願っていることがある。「オジュウは若い時に無理しなかったから今がある。平地で頭打ちになって障害を試すのではなく、馬が傷まないうちに挑戦した方がいいということを、もっと馬主さんや調教師さんに分かってもらいたいんです。センスがあれば稼げるし、活躍できるし、障害も盛り上がる。少しでもいい障害馬が誕生して欲しいと思っています」。

 強く、魅力的な馬が登場すれば盛り上がることはオジュウチョウサンが証明した。次世代のスター誕生が日本の障害界には欠かせないと感じた。(西山智昭・中央競馬担当)

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