【オリックス】現役最多194Sの平野佳寿 「たまたま」の積み重ねで偉業へ秒読み 充実38歳への期待は…

スポーツ報知
試合を締めくくり、マウンドでハイタッチを交わす平野佳寿

 5月1日に西武・増田が通算150セーブを達成した。プロ野球18人目という快挙だ。現役選手は6人しか成し遂げておらず、最多はオリックス・平野佳の194セーブ。2人が毎年、京都を拠点に合同自主トレを行っているのは有名な話だ。その平野佳も4月26日の日本ハム戦(東京D)で、日本人投手6人目の200セーブを日米通算(うち米国で8)で達成。2日時点でNPB通算200セーブまで「6」と迫っている。

 今季はここまで14試合に登板し、パ・リーグトップの9セーブ。10試合連続無失点中と充実している。「特にないんです。自分でどう転んでるか分からない。順調に来てるのはいいことですけど、本当にたまたまだと思います」とは自身が分析する好調の理由。「たまたま」を積み重ね、一歩ずつ偉業へ前進中のようだ。

 「僕は投げたい。常に何連投でも行けるという気持ちだけは、ブレないほうがいいと思います」と心も体も頑丈。特別なことはせず、ごく普通の準備が支えになっている。5回から準備を始め、8回裏に向かうブルペンでは原則15球まで。「フォークなんて全然落ちない。真っすぐも120キロ出るか出ないか、だと思います」と投球練習は“参考外”だ。「ブルペンと全く球が違います」と捕手の若月を驚かせたというギアチェンジ。ピンチでの球速は150キロと増し、とにかく本番になると勝負強い。

 メジャーリーグのダイヤモンドバックス、マリナーズでの3年間を経て、昨年から古巣のオリックスへ帰ってきた。「投げたがり」の38歳にブレーキをかけるのは首脳陣だ。29セーブで優勝に貢献した昨年と同様、2連投までが基本方針。例えば4月28日は2連投した翌日で、ベンチ入りメンバーからも外れた。「全然行けるのに、と思ってしまったりもするんですけど…。自分の年齢も考えないといけないですからね」。その日はチームより一日早く大阪へ戻り、家族の待つ自宅で休養。「そういう配慮は、すごくありがたいです」と仕事への活力としている。

 「地味」「地道」を信条とし、勝利を運ぶために骨身を削ってきた。本拠地・京セラドームでの登板後。疲労回復のため、温冷の交代浴を4セットこなすのも地道で大切なルーチンだ。「水風呂はフル活用しています。16、17度ぐらいがちょうどいい。水温調節できる装置をつけてくれたので、球団の方にも感謝しないといけないですね…」。個人記録は「たまたまと」謙遜し、何げないことにもありがたみを感じる守護神。名球会入会資格の250セーブには、ぜひ貪欲に挑んでもらいたい。(記者コラム・長田 亨)

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