柔道の女子日本代表が2日、山形・上山市内で強化合宿を公開した。女子63キロ級の堀川恵(26)=パーク24=は全日本選抜体重別選手権やGSテルアビブ大会を制し、10月の世界選手権代表(タシケント)に初選出。「率直にすごくうれしいけど、そうも言ってられない。成長した姿を出して、(24年パリ五輪へ)一歩を確実に踏み出したい」と意気込んだ。
旧姓は津金でジュニア時代から期待されたが、近年は伸び悩んだ。転機は20年7月。柔道選手と結婚し堀川姓に登録を変更。「もう1回頑張ろうという気持ちになった。1人で悩むこともなくなった」。初陣で同11月の講道館杯を優勝するなど復調。柔道では結婚後も日本代表として活躍する女子選手は多くはないが、「難しい部分があると思われているけど、だからできないとはなってほしくない」。先駆者としての使命感も胸に、世界選手権優勝を目指す。(林 直史)