◆ACL1次リーグH組▽第6節 横浜FM1―1全北(1日、ベトナム・トンニャットスタジアム)
H組首位の横浜FMは最終節で全北(韓国)と1―1で引き分けた。FWアンデルソンロペスが前半4分に先制点を挙げたが、7分後に失点。それでも1―1で終え、勝ち点を13に伸ばし、1次リーグ首位突破を確定させた。
勝ち点1差で2位につける全北との一戦は、引き分け以上で首位突破が決定。全北は2位以上での突破が確定している状況でのキックオフとなった。試合は前半4分、U―21日本代表MF藤田譲瑠チマの敵陣でのパスカットから奪うと、抜け出したFWアンデルソンロペスが左足で流し込み先制。幸先良く優位に立ったが、7分後には自陣でのミスから被弾した。
その後は一進一退の攻防が続き、横浜FMもMF西村拓真が決定機を迎えるなどゴールを脅かしたが、追加点は奪えず。対して全北のカウンターで迎えたピンチにも耐え抜いた。第2戦で唯一黒星を喫した相手とのリベンジマッチで勝利はならなったが、横浜FMは4勝1分け1敗で勝ち点13。2年前出場時と同じく首位での1次リーグ突破を決めた。
マスカット監督は「完璧な試合ではなかった。いつものアタッキングフットボールを表現しようとした中で、ピッチコンディションも難しかったが選手はよくやってくれた。たくさんのチャンスもつくった。しかし引き分けに終わり、勝ち点1を分け合った」と最終節を総括。悔しさをにじませながらも大会開催の感謝を冒頭に伝えた上で、「過密日程でいかにリカバリーするかに努めてきた。試合ごとに成長を続けてきたことはすごい。ベトナムの地で違った環境でも自分たちのアイデンティティを信じてピッチで表現してくれた。本当にたたえたい」と厳しい環境下で6連戦を戦い抜き、少しずつ内容にも納得のいく試合を展開して首位突破を果たしたチームを誇った。
先制点を決めたロペスは得点シーンについて「プレスをかけて(ボールを)取ることができた。これは日々練習している形なので、得点に結びついて良かった」と胸を張った。ACLは外国陣枠制度で1試合に登録できる選手枠は3人と限られ、横浜FMは5人の中から毎試合選んで登録が行われた。ロペスは3試合に出場して2ゴール。「毎試合出たい気持ちはあったけど、チーム全員でいい準備ができた。すべての試合を振り返ってもチームはいい仕事をしたと思う」と本音を明かしながらも、全員でつかんだ結果に手応えを示した。
東地区1次リーグは全日程が終了。試合後は、現地に駆けつけたサポーターからスタジアムを離れる選手バスへの”熱い”お見送りがあった。決勝トーナメント1回戦から準決勝までは8月18日~25日に集中開催される予定となっている。全組の結果を受け、横浜FMは決勝トーナメント1回戦で日本勢の神戸と対戦することが決まった。