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【高校野球】昨秋Vの富山第一がサヨナラ勝ち…143キロ右腕、小林路春は不調も粘投

粘り強い投球を見せた富山第一のエース小林
粘り強い投球を見せた富山第一のエース小林

◆春季高校野球富山県大会 ▽準々決勝 富山第一4-3石動(30日・県営富山)

 春季高校野球富山県大会は準々決勝3試合が行われた。昨秋優勝の富山第一は4-3で石動に逆転勝利し、4強入りを決めた。3回に先制を許し、1点を争う接戦となったが、3-3の9回2死一、二塁で、5番・永田奨真(2年)が遊前へ強襲サヨナラ安打。選手たちはベンチから一斉に飛び出し、喜びを爆発させた。今春から指揮を執る野口仁監督は「永田はバットが振れていたので本人に任せた。選手たちに助けられました」と選手の奮闘をねぎらった。

 最速143キロのエース右腕、小林路春(3年)が、実力の片鱗を見せつけた。プロのスカウトも期待する逸材で、2-1の6回から登板。「調子が良くなく、ボールが先行してしまった。リズムも悪かったので、ど真ん中で勝負しようと思いました」と小林。強気の投球を披露し、伸びのあるストレートは最速140キロをマーク。制球に苦労し、8回は2安打、2四死球などで2失点したが「打者が得点してくれると信じていた」と、最後まで粘り強く投げ抜いた。

 昨秋はエースとして県大会優勝に導いた。冬は下半身強化を徹底し、自重を利用した筋トレのほか、ウェートトレーニングでは最大160キロの負荷をかけてスクワット。ブルペンではほぼ毎日、投げ込みを続けてきた。身体も成長し、昨秋は182センチ、78キロだったが、現在は184センチ、80キロにアップ。「身長もずっと伸び続けています」と苦笑い。140キロ前後だった球速は、春先の練習試合で自己最速の143キロをマークした。

 「目標は北信越でナンバーワンになること。球速は140キロ後半を出したいです」と小林。身体もスピードも成長中のエースが、さらなるステップアップを目指す。(中田 康博)

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