中村兼三氏、斉藤立はなかなかいない逸材 海外選手も投げきれる技を持っている

優勝しトロフィーを手に持つ斉藤立
優勝しトロフィーを手に持つ斉藤立

◆柔道 全日本選手権(29日、日本武道館)

 体重無差別で争われ、斉藤立(たつる、20)=国士舘大=が初優勝を飾った。決勝で、男子100キロ超級の現世界王者・影浦心(26)=日本中央競馬会=に14分21秒の激戦の末、足車で技ありを奪って優勢勝ちした。父で95キロ超級五輪2連覇の故・仁氏(享年54)も1988年大会を制しており、史上初の親子優勝も達成した。

 斉藤はこれまで勝ちきれていなかった部分があったが、昨年11月のGSバクー大会や3月の東京選手権で内容も良く勝って、一皮むけた印象だ。今回は3年ぶりの日本武道館で有観客。技で勝負をつけてほしいという期待に応えて観客を味方につけ、そこで力をもらった部分もあったと思う。

 組んでしまえば内股や大外刈りだったり、海外選手も投げきれる技を持っている。威力の部分でもあれだけ大きな体でしっかり掛けきり、はね上げて投げることができる。柔らかさやバネ、寝技は斉藤(仁)先生にも似ている。これだけの逸材はなかなかいない。

 まだまだ成長段階。組ませない相手、動いてくる相手にどう対応するなど克服しないといけない部分は多いが、ポテンシャルは非常に高い。ベテランや同世代の選手と切磋琢磨(せっさたくま)し、勝ち続けることで大きな成長につなげてほしい。(1996年アトランタ五輪男子71キロ級金メダル、旭化成総監督・中村兼三)

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