田中刑事「指導者」と「プロスケーター」の両立目指す…引退会見

スポーツ報知
演技をする田中刑事(カメラ・小林 泰斗)

 フィギュアスケート男子で2018年平昌五輪代表の田中刑事が29日、「プリンスアイスワールド横浜公演」が開幕したKOSE新横浜スケートセンターで引退会見を行った。11日に自身のツイッターで現役引退を表明していた。

 引退を決断したのは昨年12月の全日本選手権のフリー終了後だと明かした。「全日本選手権は納得いく演技ができなかったので、達成感があったわけではないが、ここで区切りをつけようと思った。シーズンを振り返って思うような競技成績を残すことができず、悔しいシーズンだったが、自分の中で新たな目標を立て、すぐに、競技生活に未練は無く次へのスタートを切ることができた」。

 今後の人生の目標を2つ挙げた。1つ目は指導者になることで、現在、ひょうご西宮アイスアリーナで、高橋大輔らを指導したことで知られる長光歌子コーチらのもとでアシスタントコーチとして選手の指導をしながらコーチ業を勉強しているという。コーチになることは小さい頃からの夢だった。「これまでの長い競技生活のなかで経験した成功や失敗を通して、スケートの楽しさや技術を伝えて、選手の成長にとって必要なことは何かを考え、より競技に真摯に向き合っていきたい」と熱い思いを口にした。

 2つ目はプロスケーターになることだ。「様々な経験を通して、プロスケーターになりたいと思うようになった。これまで競技人生を通して多くのプログラムに出会い、それを演じるなかで様々な自分に出会うことができた。競技人生を終えた後も演じることを続けたい、競技という枠を超えて演じたいと強く思うようになった」と説明。「コーチとしての活動とプロスケーターとしての活動の両立は大変難しいことだと覚悟している。自分の思いを体現できるように努力していく」と決意を述べた。

 競技生活について「いいことばかりだったのはほんと一瞬だけだった。一瞬一瞬、1年に1、2回あるかぐらいだけ。その中で、ほとんどは苦しい時間だったが、でもその中で折れずに最後までここまで続けて来られたのは、これからの糧になる」と振り返った。

 思い出の試合について問われると「その質問は言われるだろうと思って準備しようとしたんですけど、何も思い浮かばなかった」と苦笑い。「どの試合も何かしらエピソードがあって、つらい思いをして、その場に立って、悪かった試合ですら何か残ってきたものがたくさんあったので。どの試合も思い出を語れと言われれば語れる」と、かみしめた。

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