◆柔道 全日本選手権(29日、日本武道館)
体重無差別で争われ、男子60キロ級で東京五輪金メダルの高藤直寿(パーク24)は、1回戦で90キロ級の田中大勝(アドヴィックス)に開始1分12秒で腕ひしぎ十字固めを決められ、一本負けとなった。
高藤は最軽量級ながら五輪金メダリストとしての自覚も胸に、推薦で18年大会以来の参戦を決めた。結果は完敗だったが、4階級上の相手に果敢に挑む姿に試合後、観衆から温かい拍手が送られた。それでも前日会見で「勝ちに徹する」と語っていた高藤は悔しさをあらわに。「負けが悔しい。もう一度、五輪や全日本選手権で優勝して全日本選手権に戻ってきて、次こそ1勝したい。もう一回出ます」と雪辱を誓った。