J2山形、相田健太郎社長が語る新スタジアム構想「サッカー専用ではなく二毛作、三毛作、四毛作ができるように」

リモートで取材に応じた山形の相田社長
リモートで取材に応じた山形の相田社長

 J2モンテディオ山形の相田健太郎社長(47)がこのほど、単独インタビューに応じた。新スタジアム建設へ向けて、思いなどを聞いた。

 山形の本拠地である天童市のNDソフトスタジアム山形は、屋根で覆われる客席の割合などのリーグ規定をクリアしていない。これまでリーグ側から制裁を受け、改善策などを求められてきた。そのため、15年5月に「新スタジアム構想検討委員会」を設置し、新球場の建設を目指してきた。今春、現在の本拠地に隣接する県総合運動公園の特設駐車場を用地として、新スタジアムを建設することが決まった。目指すのは、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)のようなスポーツアリーナだ。

 「極端な話をすれば、マディソン・スクエア・ガーデンのように、バスケットボールの試合をした翌日にアイスホッケーの試合ができる場所もある。サッカー専用は考えていないです。二毛作、三毛作、四毛作ができるように考えていかないといけないと思っています。山形県内で施設で困っている団体があれば、是非『あいのり』して欲しい。困っていることは、皆さん同じだと思う。皆さんが集まれば知恵も出ると思う。あいのり歓迎です」

 2007年から約10年、プロ野球の楽天で働いた。同球団は16年に日本の野球場で初めて観覧車を設置。楽天・立花陽三前社長(51)が施した集客のための様々な工夫を見てきた。

 「日本のサッカー場で、まねしたいところはないですね。むしろ参考にするとしたら、野球場やBリーグのアリーナですね。シティープライドを持てるようなスタジアムにしないといけない。地域の課題を解決できるようなスタジアムにしたいですね。スタジアムを建設して終わりではない。ファイターズさんが作っている新スタジアムは一つの方向性。ああいうものを目指していかないと、やる意味がない」

 コロナ禍の影響もあるため未定だが、今季終了後には、米国で様々なスタジアムを見学する予定だ。

 「米国では人を楽しませるための工夫を、徹底的にしている。例えばサポーターを盛り上げるために、発煙筒の代わりに水蒸気が出てくるというスタジアムもある。ピッチを出し入れするノウハウを見たいということもあります。勝ち負けだけを考えて、人が来るとか来ないとか、事業計画を作ることは不可能だと思っています。仮に負けている状況でも、稼ぐためにはどうしたらいいのかを考えないと、経営の面ではうまくいかないと思っています」

 2万人収容を想定。全面に屋根をかけるなど、全天候型の仕様を検討している。

 「イメージで言うと、飛行機の巨大な格納庫のようなイメージですね。屋根が開閉したり、ピッチが出し入れできたり。そうしたら、演出の幅が広がる。ビジョンにもこだわりたい。東京ドームの新しいビジョンは本当にすごいじゃないですか。お金のことはありますが、やれることはやりたい。選手にもお客さんにも『来たい』と言われるスタジアムにしたいですね」

 ◆相田 健太郎(あいた・けんたろう)1974年5月4日、山形県生まれ、47歳。東洋大を経て、98年に毎日コムネットに入社。03年から06年までJ2水戸で働いた後、07年から楽天野球団へ。17年6月からはJ1神戸に出向し、強化部部長などを歴任。18年12月、山形の社長に就任。

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