【阪神】糸井嘉男打って走って今季初3連勝呼び込んだ

4回1死二、三塁、坂本誠志郎の野選を誘う打球で勝ち越しの生還をする糸井嘉男(カメラ・谷口 健二)
4回1死二、三塁、坂本誠志郎の野選を誘う打球で勝ち越しの生還をする糸井嘉男(カメラ・谷口 健二)

◆JERAセ・リーグ 阪神3―2中日(28日・甲子園)

 40歳の糸井が打って走って、今季初の3連勝を呼び込んだ。2点を追う4回。先頭・中野、佐藤輝の連打で無死一、三塁から大野雄の初球、内角142キロを右前に引っ張った。5試合ぶりの打点に「テル(佐藤輝)の激しい打球を見た直後だったので、刺激を受けた」。その後、山本のセーフティースクイズで同点。1死二、三塁から坂本の遊ゴロで、糸井がホームに激走した。捕手のタッチをかわす技ありスライディングで、中日のリクエストは覆らず。勝ち越しに成功した。

 「前に(打球が)転がったら絶対にホームにかえってくると準備していた。勝ち越しができてよかった」と白い歯を見せた。4番・佐藤輝から4者連続の初球打ち。3番・中野から8番・坂本までたった9球の電光石火の逆転劇だった。

4回1死二、三塁、坂本誠志郎の遊ゴロを堂上直倫が本塁に送球(野選)、三塁走者の糸井嘉男が勝ち越しの生還を果たしベンチ前でナインに迎えられる(カメラ・渡辺 了文)
4回1死二、三塁、坂本誠志郎の遊ゴロを堂上直倫が本塁に送球(野選)、三塁走者の糸井嘉男が勝ち越しの生還を果たしベンチ前でナインに迎えられる(カメラ・渡辺 了文)

 新クリーンアップが奮起した。4番を務めていた大山が24日のヤクルト戦(神宮)で左足を負傷。2試合連続でスタメンから外れ、3番には中野、4番・佐藤輝、5番には糸井が起用された。27日の同カードは2年目コンビが無安打。糸井はアウトカウントを勘違いして三重殺を招く走塁もあったが、これで汚名返上。2回にも左前打を放ち、5番で5打席連続安打。虎に通算15勝8敗の20年沢村賞左腕を攻略した。

 チームは2試合連続逆転勝ち。3連勝だけでなく、2カード連続勝ち越しも今季初だ。矢野監督は「どんな形でも点を取って勝つ事が大事。投手も野手も粘ってやっていくしかない。そういう野球をしたい」と29日からの巨人3連戦(東京D)を見据えた。「とにかく毎日勝てるようにやっていくだけ」と背番号7。若虎の後ろを頼れるベテランが支える。(森脇 瑠香)

4回1死二、三塁、坂本誠志郎の野選を誘う打球で勝ち越しの生還をする糸井嘉男(カメラ・谷口 健二)
4回1死二、三塁、坂本誠志郎の遊ゴロを堂上直倫が本塁に送球(野選)、三塁走者の糸井嘉男が勝ち越しの生還を果たしベンチ前でナインに迎えられる(カメラ・渡辺 了文)
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