【楽天】東洋大黄金時代に0勝の藤井聖がプロ初登板初先発初勝利 同期に上茶谷、甲斐野、梅津ら

スポーツ報知
プロ初登板初勝利を挙げた藤井(右)は、石井監督(左)の祝福を受けてウィニングボールを手に笑顔を見せた

◆パ・リーグ ロッテ1―2楽天(28日・ZOZOマリン)

 感極まっていた。楽天・藤井はヒーローインタビューで涙をこらえていた。25歳。2年目でプロ初登板初先発初勝利。6回4安打0封に「素直にすごくうれしくて。こみあげてきました」と喜びをかみしめた。左のオーバースローで直球は140キロ台中盤だが、スライダー、チェンジアップを低めに集め無四球。「逃げない、と打者に向かっていけた」と振り返った。

 先を行く同期からの刺激が力になった。現在、東洋大の同期生でプロは、上茶谷(DeNA)、甲斐野(ソフトバンク)、梅津(中日)、中川圭(オリックス)、末包(広島)に自らの6人もいる黄金世代。同期4投手のプロでの白星は異例だ。「一番1軍デビューは遅い。まだ1試合で1勝。肩を並べたというのはおこがましいけど、やっと同じ舞台に立てた」と少しだけ胸を張った。

 東洋大にはスポーツ推薦ではなく一般推薦で入学。夜間授業に通いながら野球に励んだ。「底辺の底辺だったのではい上がってやろうと」。1年生の時は梅津とともにマウンド整備を担当。雨の日は翌朝5時までに終えなければならない過酷な作業にも、弱音は吐かなかった。大学では10戦登板も未勝利だったが、社会人・ENEOSで成長。プロ1年目は1軍登板はなく、ようやくつかんだチャンスで結果を残した。

 ウィニングボールは闘病から退院したばかりの母方の祖父母に贈る。「野球を好きにしてくれた人だから」。静岡県内に住む祖父・小沢立身(たつみ)さんに野球の楽しさを教えてもらったからこそ今がある。遅れてきた苦労人。感極まった表情は、笑顔に変わっていた。(岸 慎也)

 ◆藤井 聖(ふじい・まさる)1996年10月3日、神奈川・海老名市生まれ。25歳。静岡・富士市立高3年夏、藤枝東との1回戦では無安打無得点を達成も甲子園出場はなし。東洋大に進学も未勝利。ENEOSでは19年社会人日本代表に選出。20年ドラフト3位で楽天入団。176センチ、80キロ。左投左打。年俸1000万円。

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