◆ACL1次リーグH組▽第5節 横浜FM2―0ホアンアインザライ(28日、ベトナム・トンニャットスタジアム)
H組首位の横浜FMは地元ベトナムのホアンアインザライに2―0と勝利した。前半36分、FW仲川輝人の獲得したPKをMFマルコスジュニオールが決めて先制。後半38分にはDF畠中槙之輔がCKから加点した。3連勝で勝ち点を12に伸ばし、1次リーグ突破に大きく前進。日本時間28日23時キックオフの全北(韓国)―シドニーFC(オーストラリア)の結果次第では、首位突破が確定する。
横浜FMは前節から先発7人を変更。序盤からいいテンポでパスをつなぎ、敵陣へと攻めた。試合が動いたのは前半36分。仲川がスルーパスに抜け出し、エリア内で倒されてPKを獲得。マルコスが右足で冷静にゴール右に突き刺し、流れをもたらす先制点を挙げた。マルコスは負傷から復帰したACL舞台で今季初ゴール。おなじみの人気アニメ「ドラゴンボール」の技である「気円斬」パフォーマンスが飛び出した。
後半は攻勢を強める相手のカウンターを浴びるシーンもあったが、ここまで4戦連続で先発出場しているDF岩田智輝らを中心に踏ん張った。同6分のFWレオセアラのヘディングシュートはポストをたたき、28分のFW宮市亮の決定機は枠の上へ。なかなか追加点を奪えない中、同38分にMF水沼宏太の右CKから畠中が高い打点で頭を合わせ、ネットを揺らした。今大会8ゴールのうち5ゴールがセットプレーの流れから。大きな武器がまたもチームを勝利に導いた。
3戦連続の完封勝利で首位をキープし、1次リーグ突破へ大きく近づいた。3時間後にキックオフの他チームの結果次第では、突破が確定する可能性もある。5月1日の最終節は2位・全北(韓国)と激突する。