◆JERAセ・リーグ 阪神3―2中日(28日・甲子園)
阪神・山本泰寛内野手が2試合連続の「6番・一塁」で起用され、見事に応えた。
4回にクリーンアップの3連打で1点を返し、なおも無死一、三塁。初球で投前にセーフティースクイズを決めた。内野安打になり、さらに好機が広がったことで逆転に直結。「ホッとした気持ちと、勝ちにつながったので、それは素直にうれしいです。いろんなサインが出るつもりで打席に入っているので。どんなサインが来ても対応できるイメージでした」と胸を張った。
途中出場した24日のヤクルト戦(神宮)から3試合連続安打。守備でも九回無死二塁から阿部の一、二塁間のゴロをさばくと、素早い切り返しからスライディングでベースカバーのいなかった一塁を封殺した。内野の全ポジションをこなす28歳。「勝ちたいという気持ちが強いので。打てなくてもしっかり守備で貢献したり、今日みたいに小技で点数が取れるのが一番いい。それで勝てるような、自分の役割をやっていきたい」と、左足を痛めて先発を外れている大山の代役を見事に勤め上げている。
29日からは、20年まで所属した古巣の巨人戦。「移籍してきて、絶対に活躍したいという思いと、成長した姿をみんなに見せられたら」と意気込んだ。