【POG情報】社台サラブレッドクラブ期待の2歳馬を紹介…美浦編

スポーツ報知

 今年の社台サラブレッドクラブ所属馬は、スターズオンアースが桜花賞で熾烈な叩き合いを制し、女王の座に就きました。また、古豪ステイフーリッシュがサウジアラビア、ドバイで重賞を連勝するなど、国内外の大舞台での活躍が目立っています。

 今年の2歳世代も、スターズオンアースを輩出したドゥラメンテや、ロードカナロア、ハービンジャーの産駒に加え、クラブゆかりの血統馬、リーディング上位サイアー、ディープインパクトのラストクロップなど、デビューが待ち遠しい魅力的なラインナップとなっています。今回はその中から関東馬6頭を紹介します。

 最初に紹介するのが、【サングラデーション(牡、父ドゥラメンテ、母サンシャイン、美浦・堀宣行厩舎予定)】です。父は桜花賞馬スターズオンアース、菊花賞馬タイトルホルダーを送る注目のサイアー。ハーツクライ産駒の母は妹に桜花賞馬ジュエラー(父ヴィクトワールピサ)、姉に重賞4勝ワンカラット(父ファルブラヴ)を持つ良血。現役時代はエルフィンSを勝ち、桜花賞、オークス、秋華賞に出走を果たしました。

 現在は北海道・社台ファームで週3~4日、直線坂路コース(1000メートル)に入り、そのうち2~3日は2本登坂。1ハロン15秒の強め調教をまじえ、負荷を上げながら鍛えています。坂路に入らない日は周回コースで扶助を確認しながらのフラットワーク(2000メートル)、トレッドミルで心肺機能の向上に取り組んでいます。コンディションは良い状態を継続しており、飼葉食いも、この馬なりに安定してきました。動きの切れには良いものがありますので、焦らずじっくりと成長を促していくようです。

 次に紹介するのは、【ラテラルシンキング(牡、父ハービンジャー、母サプルマインド、美浦・黒岩陽一厩舎予定)】です。ディープインパクト産駒の母は、天皇賞・春を2着した、重賞3勝馬スティッフェリオ(牡ステイゴールド)の半姉。現役時は芝1400~1600メートルで4勝しました。父のハービンジャーはブラストワンピース、ノームコアなどのG1馬を出し、今年のクイーンCを勝ったプレサージュリフトは「母の父ディープインパクト」と本馬と同配合。今後注目のニックスです。

 現在は北海道・社台ファームで、週3~4日は直線坂路コース(1000メートル)に入り、そのうち2~3日は2本登坂も消化しています。他の日は周回コースでじっくりフラットワーク(2000メートル)、トレッドミルで心肺機能の向上に取り組んでいます。

 徐々に調教負荷を上げていますが、疲れを見せることもなく、良好なボディコンディションを維持。小柄ながら安定感のある馬体で体力面に不安はなく、精神面でも落ち着きが出てきて、思惑通りのステップアップを図ることができているようです。

 最近スッキリとした好馬体に変身してきたのが【ヴィナクローナ(牡、父サトノクラウン、母スクラッタ、美浦・武市康男厩舎予定)】です。今年の新種牡馬である父は現役時代、デビューから無傷の3連勝を飾り、古馬となって香港ヴァーズ、宝塚記念を勝ちトップレベルの実力を証明。仕上がりの早さと成長力がセールスポイントでした。キングカメハメハ産駒の母の全姉エミーズプライドは、UAEダービーを制したクラウンプライド(牡、父リーチザクラウン)を送りだしています。

 現在、北海道・社台ファームで週3~4日は、直線坂路コース(1000メートル)に入り、そのうち2~3日は登坂本数を2本に増やしています。このパターンを3週続けた後は、調教負荷を落としてリカバリーに努めています。この時期にしてはかなりのハードメニューですが、体力が備わってきたようで、疲れも見せず元気に消化できています。今後は走りが安定してきたところで時計を詰めていく方針のようです。

 走りの質が素晴らしく、ポテンシャルの高さに定評があるのが【フォーカルフラワー(牝、父ロードカナロア、母ソラリア、美浦・国枝栄厩舎予定)】です。父はアーモンドアイ、サートゥルナーリア、ダノンスマッシュ、ステルヴィオなど、G1ホースを次々に送るスーパーサイアー。チリG13勝の名牝である母は、G1レース2着3回のカレンブーケドールを産み、繁殖としての名声も高めました。

 現在は北海道・社台ファームで週4日、直線坂路コース(1000メートル)に入って、上がり3ハロン49秒のペースを基本に登坂しており、そのうち1日は2本登坂する日を設けています。その他の日は周回コースでのハッキングキャンター(4000メートル)、もしくはトレッドミルで軽めの運動を行っています。2月中旬頃に発症した右飛節後腫は良化傾向にあるため、徐々に調教負荷を戻しているところです。素質を感じさせる柔軟性の高い走りも相変わらずで、騎乗者から高い評価を得ています。今後はさらなる底上げの目指して乗り込みを進めていくようです。

 旺盛な前進気勢、走りに対する真面目さがセールスポイントなのが【ハーエクセレンシー(牝、父ダイワメジャー、母ハーエミネンシー、美浦・大和田成厩舎予定)】です。母は米の芝G1・クイーンエリザベス2世チャレンジカップステークス(1800メートル)の勝ち馬。他にもG1・2着が2度の強豪でした。父ダイワメジャーはアドマイヤマーズ、レシステンシア、今年のシンザン記念を勝ったマテンロウオリオンなど、スピードを武器とする産駒をコンスタントに送り出しています。

 北海道・社台ファームでの乗り込みが進んだため、4月25日に宮城県・山元TCへ移動し、4月28日には美浦TCへ入厩しました。ポテンシャルの高さは柔軟性に富んだ走りに表れており、牝馬らしいかん性の強さは勝負強さへ結び付くでしょう。北海道ではコンスタントに乗り込みを進めることができていたようで、早期始動へ向けてまずはゲート試験合格を目指すとのことです。

 最後を飾るのは【シャンデル(牝、父マジェスティックウォリアー、母シャンデリアスピン、美浦・青木孝文厩舎予定)】です。ベストウォーリア、エアアルマス、サンライズホープなど、ダートの猛者をコンスタントに送り出す父に「ノヴェリスト×ダンスインザムード」の母。社台ファームの根幹牝系に、パワーとスピードを併せ持つサイアーとの魅力的な配合馬が誕生しました。

 現在は、北海道・社台ファームで週3日、直線坂路コース(1000メートル)に入っており、そのうち2日は登坂本数を2本に増やしています。坂路では3ハロン48秒くらいが基本メニューとなっています。坂路入りしない日は、周回コースでハッキングキャンターとトレッドミルを行っています。本馬の牝系は気持ちの強さが大舞台での活躍の原動力となっていますが、この馬もピリッとした気性でいい面を受け継いだ印象です。馬体は順調に成長し、それに伴いフットワークも徐々に良化しています。今後は心身のバランスを図りながら、素質に磨きをかけていく方針のようです。

 来週は期待の関西馬6頭を紹介します。それでは。

上記の馬たちが所属する社台サラブレッドクラブでは、2022年度新規会員を募集中です。詳細については、ホームページ(https://www.shadaitc.co.jp/)をご覧ください。

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