日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は26日、24日のオリックス―ロッテ戦(京セラD)で球審を務めた白井一行審判員がロッテ・佐々木朗希投手(20)に詰め寄った件について説明。友寄正人審判長から白井審判員に対して「別の方法があった」と、指摘があったことを明かした。また、日本ハム・新庄剛志監督(50)もこの問題に言及し「あそこの場面で近寄る方が時間の無駄になる」と述べた。
佐々木朗が登板した注目の一戦での審判員の行動が、ファンや球界関係者の高い関心を呼んでいる。井原事務局長は「多くのお叱りを含め、さまざまなご意見を目にしております。相当数寄せられているそうです」と説明。24日の試合以降、NPB事務局にファンから多くのメールがあるという。
佐々木朗に白井審判員が詰め寄った場面。試合当日、ノーコメントだった白井審判員だが、毎試合後審判クルーが行う検証において、友寄審判長から電話で指摘を受けたという。井原事務局長は「対応の仕方として、試合中、プレーヤーに対して指導、注意をすることがありますけど、今回の場合は別の方法があったということを考え、対応するべきだったという指摘を(審判長が)して、当該審判も深く理解をしたと聞いております」と説明。直接マウンドに向かうのではなく、捕手に伝えたり、イニング間に指摘するなどの手段が優先されるべきだったとの見解だ。
井原局長は「何らかの処分をするような対象とは考えていません」とした。今後も白井審判員は公式戦に出場していく見込みだ。