【こちら日高支局です・古谷剛彦】息の長い活躍馬多いJRA育成馬 ブリーズアップセールは今年も好調

スポーツ報知
今年のブリーズアップセールで最高落札額となった「ラビアンローズ2020」

 今年で18回目を迎えた「JRAブリーズアップセール」。毎年、その年の市場の指標になるので、売り上げの推移を注視することが多いが、1000万円(金額はすべて税別)を超える馬が30頭、そのうち2000万円超えは7頭、3000万円超えは2頭出た。

 日高育成牧場の育成馬は、ベーススピードを上げた調教を騎乗調教で行い、トレッドミルは定期的な体力測定として友好的に活用してきた。また、放牧地など不整地での調教など走行バランスの改善を図ったり、隊列を整えた集団調教を実施するなど、原点に立ち返る取り組みを行ってきた。宮崎育成牧場は、人馬の関係性を構築し、馬に余計なストレスを与えず、安念に騎乗馴致を進め、順調に調教を進めてきた。

 売却率は今年も100%を記録。売却総額は、7億820万円と、前年より2130万円減だったが、平均価格は前年より30万円弱アップした。上場頭数が3頭減ったことを考えれば、前年並みの水準だったと言える。

 セール最高価格となる3200万円で落札された「ラビアンローズ2020」(牝、父デクラレーションオブウォー)は、日高育成馬展示会で2ハロンの一番時計をマーク。25日の騎乗供覧でも、2ハロン23秒0―1ハロン11秒4で駆け、この日の2番目に速い時計だった。また、サトノダイヤモンド産駒の「ボウルズ2020」(牡)は、2ハロン22秒8―1ハロン11秒1と2ハロンの一番時計。「エリモフェザー2020」(牡)は、2ハロン23秒1―1ハロン11秒0と1ハロンの一番時計を記録し、ともに2000万円を超える落札となった。サトノダイヤモンド産駒は、春になって動きの良さが伝わってきている。ブリーズアップセールで非凡な瞬発力を披露したことは、サトノダイヤモンド産駒の評価をより高めたことだろう。

 2歳セールとなると、即戦力を求めるのは必然ではある。しかし、ブリーズアップ出身馬には、エイティーンガールやヒロシゲゴールドが古馬になって重賞ウィナーとなり、18年の最高価格だったアドマイヤポラリスも昨春にオープン入りを果たすなど、息の長い活躍を収める馬が少なくない。今年のJRA育成馬たちの活躍を期待したい。

(競馬ライター)

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