自動車レースのスーパーフォーミュラ第3戦の決勝が24日、三重・鈴鹿サーキット(1周5・807キロ)で行われた。
雨中の決戦。予選9位の松下信治(28)=B―MAXレーシングチーム=はスタートで5位に浮上してチャンスを待った。
「雨のレースはスタートが命だと思っていた。スタートから5位にに付けて、その後はペースが良かったのでトップ2が見えた。(トップの)野尻選手はタイヤが厳しそうだという無線が入って、自分もきつかったけど、勝負だと思って前に出ました」と残り1周の大逆転劇に興奮は収まらなかった。
レース後、フォーミュラニッポン(現在のスーパーフォーミュラ)で4度の総合優勝を誇るレジェンドの本山哲監督はスタッフと抱き合って号泣していたが、松下は「ボクは泣きません」とばかりに「目標が高いので1勝ぐらいで涙は出ません。(シリーズ)チャンピオンになったら泣きます」と最後まで鼻息は荒かった。