フィギュアスケートのアイスショー「ブルーム・オン・アイス」が23日、木下アカデミー京都アイスアリーナで行われ、北京五代表の河辺愛菜(中京大中京高)がフリー「ミラクル」を演じた。
今季で木下アカデミーを離れ、コーチを浜田美栄氏から樋口美穂子氏に変更する。「進学のこととか、家族のこととかを考えたり。3月の世界選手権後に決めた」と語った。「美穂子先生にお願いしたのは、自分の中で表現ができていないと感じていて。大きく変わりたいと思って。表現とか細かい所まで気を使える演技を目指したい」と決断の経緯を説明した。
高校3年の河辺は京都両洋高から愛知・中京大中京高へ転校し、所属先も木下アカデミーから変わった。練習拠点は京都府から出身の愛知県に移る。この日、河辺は木下アカデミーと、浜田氏へ感謝の言葉を並べた。「すごくいい環境で練習をさせてもらって、下の世代のノービスの子のレベルも高くて、ここに来てジャンプや技術の成長ができた。ここにいたからこそ、五輪に行けた」
河辺は2018年に浜田氏に師事。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に北京五輪代表に入り初出場で23位だった。樋口氏は3月の世界選手権を初制覇した宇野昌磨をかつて指導し、同月新たなスケートクラブを設立した。「環境は変わるけど上だけを目指して、次のシーズンで変わった自分を見せられるように頑張りたい」と意気込んだ。