落馬負傷により戦線離脱していた松山弘平騎手=栗東・フリー=が4月23日の阪神2Rの3歳未勝利(ダート1800メートル)で6週ぶりにレースでの騎乗を再開。その復帰初戦で、いきなり白星を飾った。騎乗したソクラテス(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎、父ドゥラメンテ)を2番手追走から抜け出すレースで勝利に導いた。
3月12日の阪神9Rで落馬負傷。レース直後は頭部外傷と発表されたが、その後に外傷性脳損傷、右鎖骨骨折、頸椎骨折が判明。約1か月半にわたる休養を余儀なくされていた。
「いい馬に乗せていただいてありがたい気持ちです。けがをする時、自分の愚かさもあって落馬転倒してしまい、たくさんの方にご迷惑をおかけしました。(予後不良となった)馬にも何といって言っていいか言葉もないですし、助けていただいたと思う。今日から競馬に乗せていただくにあたって、その気持ちを忘れずに歩んでいきたい。勝つことができて、すごくうれしく思いますし、感謝しかありません」と頭を下げた。