春から夏に釣れるマゴチ。薄造りに引くと刺し身はフグやヒラメに匹敵するほど上品な味わいだ。今回はマゴチを厚めに切ってたたき、冷酒やビールにぴったりの「マゴチのさくさく揚げせんべい」を紹介する。
◇マゴチのさくさく揚げせんべい
〈1〉骨と皮をとったマゴチの身を厚めにそぎ切りにして、片栗粉をまぶす。
〈2〉まな板にラップをひき、片栗粉を振った身にラップをかぶせ、麺棒やすりこぎで4~5倍くらいの大きさになるまで伸ばす。
〈3〉伸ばした身に、さらに片栗粉を振り、180度の油で5分程度揚げる。
〈4〉揚がった身に塩、黒コショウ、飾りにパプリカ、シシトウ、レモンなどを添えて出来上がり。
<内田孝弘>(うちだ・たかひろ)新潟県長岡市出身。47歳。ホテルニューオータニ長岡の「日本料理・胡蝶」で8年間修業を積み、東京へ。昭和の雰囲気の漂う居酒屋「夢や」の板前として、自然の味にこだわりながら腕を振るっている。和食に欠かせない魚の目利きはもちろん、日本酒にも造詣が深い。
◇夢や品川店(TEL03・3474・2560)。JR品川駅港南口徒歩2分
◆訃報 「ママさん」の愛称で親しまれた夢やのオーナー・内田美津子さん(享年74)が3月24日、都内で亡くなった。店では、いつも笑顔。時には越乃寒梅を手に席をまわり振る舞っていた。ご冥福をお祈りします。