樫が見えて(美浦)

スポーツ報知

 こんにちは、坂本です。今日は久しぶりの在宅勤務でございます。

 さて、今ではネット通販が全盛を極めていて、書籍などもポチッとインターネットを通じたワンクリックで簡単に買える時代になりました。一方で書店の数は、減っているような気がしますね。私も最近は本屋さんに行っていないなと思い、先日はちょっと大きめな都内の書店に出かけました。すると普段は手に取らない目に入らないような本を見つけて、趣味志向が偏っているぶん、世間の流行を感じることができました(苦笑い)。それは競馬関連も一緒で、今でも何だかんだ様々な書籍が出版されているようでした。

 そこで私が気になって購入したのは、あの山野浩一さんの著作「アーバンダート百科」です。2003年4月の初版本が、今でも店頭で売っていたのは驚きでしたが、その頃の大井競馬場のレーシングプログラムに連載していたものをまとめた作品。確かに緑色のレープロに山野さんの連載が載っていた記憶があり、大学時代にせっせと通って読んでいたのを懐かしく思い出しました。馬券もQRコードではなく、ナイターは青い文字の印字で…というような思い出話はほどほどにしますが、この20年間で世の中も競馬を取り巻く環境も大きく変化しているなと、しみじみ感じます。しかし寺山修司さんの作品などもそうですが、こういう素晴らしい読み物は、今も色あせない面白さを持ち続けています。そして様々な発見があることは、本屋さんに足を運ぶのと一緒で楽しいものですね。

 それではそろそろ本題へいきましょう。今週はオークストライアルのフローラSが行われますが、来週のスイートピーS(5月1日、東京)も樫の舞台への切符をかけて見逃せません。香港G1を2勝したウインブライトの半妹の【ウインエクレール(牝3歳、美浦・畠山吉宏厩舎、父ディープインパクト)】も、2月のクイーンC6着以来の一戦に挑みます。4月21日の1週前追い切りは、松岡騎手を背に美浦・Wコースで併せ馬を消化して、5ハロン68秒3―11秒1とラストの伸びは上々でした。松岡騎手は天皇賞・春のマイネルファンロンに騎乗するため、レースではMデムーロ騎手が手綱を執りますが、乗り慣れた鞍上が仕上げに一役買っている姿が印象的でしたね。畠山調教師に聞くと、「テンションの方も、カーッとかかっちゃうところまではいってないし、順調にきています。日に日に成長はあると思いますし、走ってきてくれそうな動きは、攻め馬でも見せている」と、手応えを口にしていました。放牧を挟んで立て直したのが、いい方に向いているようで、今後に期待が膨らみます。ちなみに今年2歳世代のきょうだいは、【ウインエレナ(牝、父ロードカナロア、母サマーエタニティ)】です。畠山師に聞くと「小柄な牝馬で、じっくりと成長を見つつ進めていくことになると思います。スピードがあるだろうし、成長力もありそう」とのこと。血統背景から将来性は見込めそうですが、早い時期からとはいかなそうで、POG的には悩ましいところでしょうか。

 次は加藤征厩舎の話題にいきましょう。山吹賞でデビュー2連勝を飾った【トーセンリョウ(牡、父ディープインパクト)】ですが、加藤征調教師によれば「疲れが抜けきらないので、春はお休みになりました」とのこと。かなり伸びしろがありそうな一頭だっただけに、残念ですが仕方がありません。そして2歳は続々と入厩して、ゲート試験に合格しています。4月7日に合格した【ナリノビスケッツ(牝、父マインドユアビスケッツ、母レッツサッチャー)】は、6月の東京デビューが視野に入ってきそうです。加藤征調教師は「ダートの1400Mはちょうどよさそうです。気難しさはないですしね」と、見通しを語っていました。【ゲッティン(牝、父パイロ、母エビスオール)】は、「福島くらいから。ダートの短いところでしょうね」。【エコログリッド(牡、父マインドユアビスケッツ、母ハヤブサペコチャン)】は、「まだ性格が子供で、少しずつ教えているところです。デビューを急がせることはないでしょう」とみています。4月15日にゲート合格の【クインズカムイ(牝、父キンシャサノキセキ、母ハイワイヤー)】は、「まだ体力が不足していますが、ゲートは速かった。素直でセンスがあるし、芝もこなしそう」と評価しています。【ザッハーマインの20(牡、父マインドユアビスケッツ)】は、「ゲートは手こずりませんでした。血統から使うところはダート」と語っていました。そして4月21日には【エコロジョイアー(牡、父サトノアラジン、母パシオンルージュ)】が入厩しています。昨年のフェアリーS、紫苑Sを制して、桜花賞3着、秋華賞2着と活躍したファインルージュの半弟という血統ですね。

 次は中舘厩舎へ。2歳の【クラックオブドーン(牡、父サトノクラウン、母クラックシード)】は、4月8日に入厩して、4月20日にゲート試験を合格しています。このまま在厩で調整を進めていくようで、中舘調教師は「スタートが速いし、感触はいいです。早いうちから使えそうで、性格が素直ですし、いいですね」と、早期デビューを見込んでいます。また【アオイテン(牡、父ロードカナロア、母ホエールキャプチャ)】は、チャンピオンヒルズから今週末に近郊まで移動してきて、来週か再来週に入厩する予定とのこと。母はG1馬という血統馬で、気になる一頭でしょう。中舘師も「今までのきょうだいと比べても、すごくいいみたいで、動きもしなやかです。6月の東京で強い相手にぶつけていきたい」と、大いに期待をかけています。

 最後は宮田厩舎です。NHKマイルCに向かう【インダストリア(牡、父リオンディーズ)】は、4月13日に帰厩して、21日に坂路で帰厩後初時計をマークしました。右前の蹄に不安があるため、鉄橋てい鉄を着けての追い切りでしたが、宮田調教師は「少し息遣いだったり、重たさはあったが、歩様は乱れていませんでした。前走(報知杯弥生賞ディープインパクト記念5着)も負けてはしまったが、あの相手に追い込んできているし、力があるのは改めて感じました」と説明してくれました。桜花賞14着で、現在は放牧に出ている【フォラブリューテ(牝、父エピファネイア)】は、同じくNHKマイルに登録する方向で、状態を見極めたうえで出走を決断することになるそうです。抜群のスピードが魅力なだけに、個人的には2頭出しを期待してしまいます。2歳の話題にいきますと、【ウォーハンマー(牡、父リアルインパクト、母フラーテイシャスミス)】は、来週か再来週に入厩する見通しです。【レーヌドブリエの20(牡、父エピファネイア)】も、早い時期に入厩してきそうな雰囲気です。4月8日に入厩している【ポルトロッソ(牝、父リアルスティール、母ポルトフィーノ)】は、20日にゲート試験に合格して、今後は放牧に出されて乗り込んでいくそうです。

 それでは今日のところはこのへんで。

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