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【フローラS】エリカヴィータ、時計のかかる馬場不向きの“裏返し”開幕週・良馬場の東京コースなら能力発揮

田辺が素質を感じ取ったエリカヴィータ(右)(カメラ・安藤 篤志)
田辺が素質を感じ取ったエリカヴィータ(右)(カメラ・安藤 篤志)

◆第57回フローラS追い切り(20日、美浦トレセン)

 オークストライアルの第57回フローラS・G2(24日、東京=2着まで優先出走権)で、反撃モードにあるエリカヴィータの美浦・坂路での追い切りを坂本達洋記者が「見た」。

 昨年の日本ダービー週に掲載した現3歳世代の特集で、記者が牝馬ベスト5の筆頭候補に挙げたのがエリカヴィータ。まだ1勝馬の立場だが、そこまでほれ込んだのは、伯父に10、11年に高松宮記念連覇のキンシャサノキセキがいるなど高い素質を評価する声があったからこそだ。今回はマイルからの距離延長がカギとみているが、最終追いの動きは大舞台への期待を抱かせるものだった。

 美浦・坂路でグラヴィル(4歳1勝クラス)を3馬身追走する形から、53秒9―12秒8の馬なりで併入に持ち込むなど時計自体は目立たなかった。しかしこの日の坂路は時計を要するコンディションで、素軽さが魅力の小柄な牝馬には合わない印象。初コンタクトを取った田辺も「(馬体の)線も細いし、あまり馬場が良くなかったので、走りづらそうだった」と語り、続けて「いいものは持っていそう」と評価したのは心強い限りだ。

 距離に関する質問をぶつけても、鞍上は「走り方から延びるのは良さそう。跳びが大きいので」といいイメージを口にした。この日の馬場が不向きだった“裏返し”で、開幕週の良馬場の東京コースならパフォーマンスをフルに発揮できそうな予感がしてくる。

 前走のフェアリーSは10着に敗れたが、勝負どころの4コーナーで外にはじかれる不利が痛かったなど敗因は明らかだ。国枝調教師は「府中のこの距離で期待している。初戦の感じから、もう一段ギアがあるんじゃないかな」と、広い舞台で期待を膨らませる。“オークス切符”を目指して、巻き返しを確信できた。(坂本 達洋)

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