花組・永久輝せあ、初東上作千秋楽で感謝「『ありがたみの海』に溺れそう」…冬霞の巴里

スポーツ報知

 宝塚歌劇花組公演「冬霞の巴里(ふゆがすみのパリ)」(作・演出、指田珠子)の東京建物 Brillia HALL公演がこのほど、千秋楽を迎えた。

 入団12年目のスター・永久輝(とわき)せあの初東上作。19世紀末のパリを舞台に、新聞記者のオクターヴ(永久輝)が姉のアンブル(星空美咲)とともに、亡き父の死の真相を突き詰め、復しゅうを果たそうとする物語。キラキラ系の永久輝が憤怒にもだえ苦しみ、これまでにない難しい役どころだった。

 カーテンコールで永久輝は「この作品はハッピーエンドでも、バッドエンドでも、サッド(=寂しい)エンドでもなく『To Be Continued』(=続く)なんだなという気がしております。皆様の胸の中で、ずっと終わりなく続くものであってほしい」と、あいさつ。「オクターブは『冥界(あの世)の海』に落ちていきますが、私はたくさんの愛をいただき、『ありがたみの海』に溺れそうでございます」と独特の表現で感謝した。

 永久輝の役柄もそうだが、各出演者の固定概念の裏をかく配役が新鮮な作品だった。ヒロインを務めた星空はまだ入団4年目だが、主人公の姉の役で、包み込むような存在感を見せた。

 永久輝と同じくキラキラ系・聖乃あすかは正体不明の男ヴァランタンを演じ、見た目も言葉遣いもダーク&ワイルドに、新味を発揮した。

 飛龍つかさは、オクターヴの叔父ギョーム役。物語の鍵を握る“悪役”で、特に目の芝居で見るものを引き込んだ。三枚目役が板に付いてきた中での、真逆な役の挑戦で、演技の幅をアピールしたが、残念なことに9月での卒業が決定。退団作となるミュージカル「巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~」(宝塚大劇場で6月4日~7月11日、東京宝塚劇場で7月30日~9月4日)では、ヒロイン・マリー(星風まどか)の夫、ダグー伯爵役を担当する。男役十年を経ての集大成に注目したい。

 永久輝は「巡礼の―」について「パリが出てまいります。きっとそちらのパリは、このように霞んでいないと思いますが、ぜひ楽しみにお越しください」とアピールした。

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