雪組・彩風咲奈、その魅力を演出家に聞いてみた「こんなことやれるんか」「人間性が数倍太く」

スポーツ報知
火曜プレミアム「宝塚」

 毎月第3火曜日は、スポーツ報知・大阪発行版のみの宝塚歌劇特集「火曜プレミアム 宝塚」。18日に兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎えた雪組公演「夢介千両みやげ」「Sensational!」の華やかなステージをお届けします。トップスター就任から丸1年が経過した彩風咲奈や、宙組から組替えされて雪組デビューとなった和希そらの魅力を、石田昌也氏、中村一徳氏の両演出家に聞いた。(筒井 政也)

■「夢介千両みやげ」大劇場完走

 桜の名所でもある宝塚で、笑顔の花が満開となった。1月の東京公演「ODYSSEY(オデッセイ)」の全公演中止を経て、彩風にとって4か月ぶりの舞台は無事に完走。18日の千秋楽では「皆様のお気持ちが春風のように優しく包んでくださった。楽しかった、幸せだったと、日々何よりも最高の土産をくださるのは皆様です。いただいた土産を持って、次は花のお江戸(東京公演)で、ちょいとセンセーショナルな人生修業に出かけます」と芝居とショーの題名を交えてあいさつした。

 芸名通り、多彩な表現力で成長を見せた。「夢介―」は田舎の豪農のせがれ・夢介が大金・千両を手に江戸で道楽修業に励むが、窃盗や美人局(つつもたせ)寸前の被害に遭いながらも、面倒はお金で解決し、太陽のような人柄で周囲に好影響を与えていく。人が誰も死なない、ほのぼの感満載の物語。劇団から「血生臭くない明るいものを」とオーダーを受けた石田氏が「遠山の金さん」「桃太郎侍」で知られる山手樹一郎氏の同名小説を舞台化させた。

 1951年に公開された映画は、片岡千恵蔵が隠密剣士のような渋い成りの写真が残されているが、彩風は邪気のない普通の青年を体現し、笑いをさらった。宝塚の主役よりも松竹座、新歌舞伎座が似合うようなキャラクターだが、石田氏は「汗臭い人間が出てくる、不思議で変な話だが、こういう脚本を書く人間がいてもいいでしょう」とニヤリ。彩風の“三の線”にも「よく頑張ってる。『こんなことやれるんか』と評価は上がった」と感心した。

 これにはショー演出の中村氏もうなずき「トップになる前の『炎のボレロ』(20年8、9月)の時から考え方、感じ方、視野が急に広がった感じで、人間性が数倍太くなった」と褒めたたえた。

■雪組お披露目和希そらも高評価

 また、本公演が雪組生としての初お披露目となった13年目・和希そらが3番手の立ち位置で、新たな光景をつくり上げた。石田氏は「『夢千鳥』が(コロナ禍で)4日で終わり、『オデッセイ』もなくなり不運続きだったが、その分、エネルギーが爆発して意気込みを感じた。いい声を持っています」。中村氏は「彼女との仕事は初めてだったが、歌、ダンスも優れ、芝居も役に入り込む。ストレートに全てをこなしてくれる。さらに何段も上がっていくのでは」と高く評価した。

 東京宝塚劇場で5月7日~6月12日に上演。

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