全日本柔道連盟は17日、全日本女子選手権後に強化委員会を開き、10月の世界選手権(タシケント)女子78キロ超級の代表に優勝した冨田若春(コマツ)を選んだ。最重量級は今大会が最終選考会だった。
また、女子の最後の1人には新添左季(自衛隊)を70キロ級の2枠目で選んだ。世界選手権には7階級で最大9人を派遣でき、2日の全日本選抜体重別選手権で7人が決定していた。強化委員会では他の階級の2枠目候補の国内外での実績を考慮し、他の選手を推す声も複数あったが、女子の増地克之監督は「70キロ級は五輪金メダリストの新井(千鶴)が引退し、選手層が薄い。五輪の出場権を得られるか不透明な状況。24年パリ五輪に向けて、強化を図っていきたい」と意図を説明した。
また、世界選手権代表補欠を兼ねた9月の杭州アジア大会の代表も決定した。女子78キロ超級には東京五輪金メダルの素根輝(パーク24)を選出。素根は五輪後は実戦がなく、3月に左膝を手術しているが、増地監督は「現時点では選考大会に出ていないが、アジア大会でメダルを獲得できる可能性が高いという判断で選出した」と語った。同階級で昨年の世界選手権を制した朝比奈沙羅(ビッグツリー)は世界選手権の混合団体要員に回った。
◇杭州アジア大会女子代表
▽48キロ級 古賀若菜(山梨学院大)
▽52キロ級 志々目愛(了徳寺大職)
▽57キロ級 芳田司(コマツ)
▽63キロ級 鍋倉那美(了徳寺大職)
▽70キロ級 大野陽子(コマツ)
▽78キロ級 梅木真美(ALSOK)
▽78キロ超級 素根輝(パーク24)