【中山グランドJ】不屈の11歳オジュウチョウサン、日本馬史上最年長重賞V

スポーツ報知
軽やかに障害を飛越するオジュウチョウサン(右)(カメラ・池内 雅彦)

◆第24回中山グランドジャンプ・JG1(4月16日、中山競馬場・障害芝4250メートル、稍重)

 第24回中山グランドジャンプ・JG1が16日、中山競馬場で行われ、昨年の中山大障害で復活勝利を挙げたオジュウチョウサンがまたしても王者の底力を見せつけ、障害G1・9勝目を挙げた。本レースは2年ぶりの6勝目で、11歳でのJRA重賞勝利は日本馬史上最年長。鞍上の石神深一騎手(39)=美浦・フリー=は騎手最多タイの障害重賞21勝目で、障害通算1000回騎乗に花を添えた。

 4角手前でブラゾンダムールに前に出られた瞬間、11歳オジュウチョウサンの闘争心に火がついた。内でジッと温存していた末脚を、石神の右ムチ一発を合図に解き放つ。最後の直線では2頭の壮絶な叩き合いで7歳のライバルを競り落とし、1馬身1/4差をつけて絶対王者の底力を見せつけた。

 検量室に引き揚げてきた石神は鳴りやまないファンの拍手に右手でガッツポーズ。「素晴らしい以外、言葉が思い浮かばない。ブラゾンに前に出られて追いかける番でしたが、かわせる手応えはありました」と、日本馬史上最年長重賞勝利の偉業に最敬礼した。自身は通算1000回目の騎乗で、白浜雄造に並ぶ最多の障害重賞21勝目。まさに記録ずくめのVだった。

 11歳の王者はこれで中山グランドJ7戦6勝。昨年5着の雪辱を果たしたが、和田正調教師は「さすがにダメージは残りやすくなって力の衰えもあると思う。よく勝ってくれた」と安どの表情を浮かべた。3着だった前哨戦の阪神スプリングJから間隔が詰まっていたこともあり、疲労が完全に抜け切っていないなかでの勝利。11歳になっても不屈の強いメンタルを持っているからこそだろう。

 今後は疲労をケアしながら、順調であれば昨年同様に東京ハイJ(10月16日、東京)から暮れの中山大障害(12月24日、中山)でJG1・10勝目を狙う見込み。日本競馬史上最高の名ハードラーは、まだまだタイトルを積み重ねる。(石行 佑介)

 ◆オジュウチョウサン 父ステイゴールド、母シャドウシルエット(父シンボリクリスエス)。美浦・和田正一郎厩舎所属の牡11歳。北海道平取町・坂東牧場の生産。通算38戦20勝(うち障害30戦18勝)。総収得賞金は9億4137万7000円(うち障害9億1545万7000円)。重賞は中山グランドジャンプ6勝、中山大障害3勝を含む障害15勝。馬主は(株)チョウサン。

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