◆ルヴァン杯1次リーグ第4節(13日、サンガスタジアム)
北海道コンサドーレ札幌が2点リードをひっくり返され、ルヴァン杯初黒星を喫した。アウェー・京都戦は、前半2分にMFルーカスフェルナンデス(27)のゴールで先制。同20分にDF岡村大八(25)が加点するも、以降は相手ペースとなり後半に2失点し、2―3で敗れた。10日の名古屋戦でリーグ戦今季初勝利、J1通算100勝目を飾った勢いに乗り公式戦連勝を狙うも、思いはかなわなかった。
J1通算100勝を挙げた勢いを、継続できなかった。前半20分までに2点リードしながら、3失点を喫しての逆転負け。前半まではペースを握りながら、後半は京都に攻め込まれ続けての敗戦に、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(64)は「前半の2得点以外のチャンスを決めきれれば試合を決定づけられた。決定力の差が勝敗を分けた」とシュート数13対17という打ち合いに敗れ、そう口にした。
10日のアウェー・名古屋戦を2―0で制し、8試合目にしてリーグ戦で初白星を挙げた。ペトロヴィッチ監督は「一歩を踏み出せたことは良かった」と、J1で100勝という節目達成への重圧から解放されたことが、プラスに結び付くことを期待していた。
迎えた中2日での戦い。指揮官は「次の相手のことも考えた上で、結果を得るための起用」と名古屋戦で先発したMF荒野らも送り出し、かつ3日後に控える16日のホーム・FC東京戦も見据え、タクトを振るった。メンバー変更の中も主力も投じ、臨んだ戦いで全力を尽くすも、勝利とはならなかった。
攻勢だった前半から一転した展開となっての、ルヴァン杯初黒星。3バックの中央を務めた岡村が、その要因を振り返った。「前半は相手が4―3―3で来て、うまく守備ではめることができたが、後半に相手が3バックになって、いつものマンツーマンDFから後ろに1枚余らせたが、もっとマークを明確にすれば良かった」。普段、出場機会の少ない面々もいた中、臨機応変な対応ができず、京都にペースを握られていった。
今季初の公式戦連勝は逃したが、すぐに次なる戦いが控える。ルーカスは「いい結果を出せるように、切り替えて、しっかり準備をしていきたい」とFC東京戦を見据えた。悔しい敗戦も2試合連続複数得点と、攻撃力は見せた。短い時間も立て直し、リーグ戦2連勝を目指す。(砂田 秀人)