箱根駅伝予選会3年連続敗退の上武大 アテネ五輪6位の諏訪利成氏が監督就任へ

スポーツ報知
アテネ五輪の男子マラソンで6位に入った諏訪利成氏

 箱根駅伝予選会で3年連続で敗退している上武大の新監督として、2004年アテネ五輪男子マラソン6位の諏訪利成氏(45)が就任することが12日、分かった。現在、実業団の日立物流でコーチを務めている諏訪氏は転身に向けて日立物流と上武大と話し合いを続けており、5月に就任する予定。近藤重勝監督(47)はコーチとしてチームに残り、新監督をサポートする方向で話が進んでいるという。群馬・伊勢崎市を本拠地とする上武大は、地元出身の諏訪新監督のもと復活を期す。

 上武大駅伝部は2004年に創部。花田勝彦監督の指導によって着実に力をつけ、09年の箱根駅伝に初出場を成し遂げた。16年に花田監督が退任し、近藤監督が就任した後も、持ち味のしぶとい走りで予選会を勝ち抜き、19年まで11年連続で本戦出場をした。しかし、直近の3年は、復活出場を果たした専大や初出場を決めた駿河台大などに後れを取り、予選会敗退が続いている。

 巻き返しのため、新指揮官として白羽の矢が立ったのが、地元出身の元五輪ランナー諏訪氏だった。現在は伊勢崎市となっている佐波郡東村で生まれ育ち、桐生工高で活躍。東海大を卒業した後、2004年のアテネ五輪男子マラソンで6位に入賞した。2004年末に東村が伊勢崎市などとの合併でなくなる直前に最初で最後の「東村名誉村民」になるなど、地元の陸上界のシンボル的な存在として知られる。

 ただ、諏訪氏は実業団の日清食品、日立物流でコーチ経験はあるものの、大学生の指導は初で、その手腕は未知数。コーチに「降格」という形になるが、花田監督時代にもコーチとしてチームを支えた近藤監督の働きも上武大復活の鍵となりそうだ。

 今季、上武大にはチーム初のケニア人留学生として北海道・札幌山の手高からキンヤンジュイ・パトリック・カマウが入学。5000メートル13分25秒57、1万メートル28分6秒31の自己ベストはいずれもチーム最速だ。大黒柱として期待は大きい。

 指導体制を一新し、さらに初の留学生が加入。新生・上武大は今年10月の箱根駅伝予選会で、4年ぶりの突破を目指す。

 ◆諏訪 利成(すわ・としなり)1977年1月29日、群馬・群馬・佐波郡東村(現伊勢崎市)生まれ。45歳。95年に桐生工高から東海大に入学。箱根駅伝には3回出場し、2年4区7位、3年2区5位、4年2区5位。99年に卒業し、日清食品に加入。2003年の福岡国際マラソンで2時間7分55秒で2位となり、2004年のアテネ五輪代表に選出された。灼熱(しゃくねつ)のアテネ五輪では2時間13分24秒で6位入賞を果たした。2007年の大阪世界陸上にも日本代表として出場し、7位入賞。2013年に日清食品コーチに就任。日清食品の活動休止に伴い、現在は日立物流でコーチを務めている。

 ◆上武大 2004年創部。09年に箱根駅伝に初出場し、19年まで11年連続出場した。最高成績は10年の14位。全日本大学駅伝は最高6位(11年)。出雲駅伝は出場なし。タスキの色は黒にシルバーの縁取り。練習拠点は群馬・伊勢崎市。

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