◆明治安田生命J1リーグ▽第7節 FC東京3―1神戸(6日、味の素スタジアム)
FC東京は、神戸に3―1で勝利した。2―1で勝利した3月12日の広島戦に続き、ホームでは2戦2勝となった。
予期せぬ展開で試合の幕が開けた。前半11分、今季初めて本職の左サイドバックで先発した日本代表DF長友佑都のゴール前でのクリアがミスになり、神戸MF山口蛍に先制点を許す苦しい立ち上がりとなった。
それでも後半にチームは底力を見せた。後半9分、右サイドバックに入った渡辺のパスに右サイドを抜け出したFW永井がクロス。これをFWアダイウトンが頭で押し込み、同点に追いついた。さらに同12分には再び渡辺のパスが起点となり、最後は主将のDF森重真人が右足でゴールネットを揺らし、逆転に成功した。
さらに同21分には先制点を献上するミスを犯した長友から得点が生まれる。森重の早い縦パスをペナルティーエリア手前で受けると、すかさずヒールパス。意表を突かれた相手DFが処理できずに後ろにこぼすと、FWディエゴオリベイラが左足でダメ押しの3点目を決めた。
神戸は2失点後の同13分にFC東京の下部組織出身のMF橋本拳人を投入。攻勢を強めたが、森重や長友を中心に体を張った守備で、反撃を許さなかった。
今季初の3得点で、ホームでは連勝を達成。1試合少ないながらも5位に浮上した。アルベル監督(53)は「後半は全体的に試合を支配できていた。前からのプレスも効いてたし、ゴールに積極的に向かい、バランスが取れていた。この試合でもチームが成長してくれたことをうれしく思います」とたたえた。