震災を乗り越え、東北の野球を支えてきた石巻市民球場(宮城)が3月にリニューアルされ、「人工芝張替え記念試合」が3日に行われた。地域と野球のさらなる発展のため、アマチュア最高峰の社会人チームが対戦。同球場が練習拠点の日本製紙石巻と、同じ宮城の七十七銀行が熱戦を繰り広げた。
東日本大震災の影響で一時使用不可になったが、13年に人工芝の球場に生まれ変わった。今回は老朽化が進んだ内野芝を張り替え、マウンドとバッターボックスの土もプロ仕様の硬い土質に変更。外野フェンスに広告もつけるなど、改修費は約8000万円にのぼった。
昨秋と20年秋は、2年連続で高校野球の東北大会決勝舞台にもなった。石巻野球協会の森山行輝会長は「これからもいい試合をつくり上げていってほしい」と話し、この日1―7で敗れた日本製紙石巻の末武雄貴主将(27)も「ここでたくさん練習し、都市対抗に出たい」と決意を述べた。(小山内 彩希)