全日本柔道連盟は3日、全日本選抜体重別選手権後に強化委員会を開き、10月の世界選手権(タシケント)男子日本代表に66キロ級の阿部一二三、60キロ級の高藤直寿(ともにパーク24)、81キロ級の永瀬貴規(旭化成)ら6階級8人を選んだ。
世界選手権は7階級で最大9人が派遣できるが、1階級2枠目には66キロ級の丸山城志郎(ミキハウス)と81キロ級の藤原崇太郎(旭化成)を選出した。29日の全日本選手権後に決まる100キロ超級を除く全ての枠が埋まり、五輪2連覇の大野将平(旭化成)、100キロ級で五輪覇者のウルフ・アロン(了徳寺大職)は外れることが決まった。
大野とウルフは最終選考会となる今大会をけがで欠場し、五輪後は実戦出場がなかった。選考基準の上では欠場でも代表に選ぶことは可能だったが、全日本男子の鈴木桂治監督は「五輪の金メダルは大きな評価になるが、コロナ禍で大会が少ない中で、この大会で若手と闘う姿を見たかった。大会に出ることも選考基準の1つ。けがで参加できなじゃったことは残念だが、そういう状況で選考するという判断はできなかった」と説明。2枠目での選出に関しても「(大野とウルフの)2名に関しては案は出なかった」と明かした。
◇世界選手権男子代表
▽60キロ級 高藤直寿(パーク24)
▽66キロ級 阿部一二三(パーク24)、丸山城志郎(ミキハウス)
▽73キロ級 橋本壮市(パーク24)
▽81キロ級 永瀬貴規、藤原崇太郎(ともに旭化成)
▽90キロ級 増山香補(パーク24)
▽100キロ級 飯田健太郎(旭化成)