【中村兼三氏の解説】阿部一二三は東京五輪金メダルの経験で「接戦の勝ち方」を身につけた

男子66キロ級決勝、丸山城志郎(左)を破って優勝した阿部一二三(代表撮影)
男子66キロ級決勝、丸山城志郎(左)を破って優勝した阿部一二三(代表撮影)

◆柔道 全日本選抜体重別選手権(3日、福岡国際センター)

 男子7階級が行われ、66キロ級は東京五輪金メダルの阿部一二三(24)=パーク24=が優勝した。決勝で世界選手権2連覇中の丸山城志郎(28)=ミキハウス=との1年4か月ぶりの再戦を制した。

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 男子66キロ級の決勝は指導による決着となったが、一二三の五輪王者としてのプライドと経験値が丸山を上回った。20年12月の五輪代表決定戦では、一二三がややバテた時に治療による中断が2度入るという展開の中で、試合の流れをうまくつかみながら何とか勝つという形だった。ギリギリの勝負を経験してきたことで自然と勝ち方を身につけ、延長でもしっかり前に出て、勝ちにつなげることができたと思う。

 一二三に限らず、人生を懸けた五輪に出た選手が半年や1年で試合に復帰するのは非常に難しいこと。同じ階級にライバルがいると出ざるを得ないが、勝つことで今後の試合も選びやすくなる。丸山に直近は3連勝で戦い方も確立しつつある。パリ五輪の代表争いは10月の世界選手権が大きな分岐点になるかもしれない。(中村兼三=1996年アトランタ五輪男子71キロ級金メダル、旭化成総監督)

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