◆東都大学野球春季リーグ戦第1週第2日▽国学院大7―3中大(3日・別大興産スタジアム)
国学院大の大型右腕・田中千晴投手(4年=浪速)が、今秋ドラフト候補に急浮上した。3―2と1点リードの6回から登板し、自己最速を1キロ更新する153キロをマーク。鋭く落ちるフォークボールも光った。
3イニングを投げて被安打2、奪三振4。7―2とリードが広がった8回に中大の主砲・森下翔太右翼手(4年=東海大相模)にソロホームランを浴びたものの、189センチの長身から力感あふれる投球を見せた。
リーグ戦で投げるのは2年の時以来だが、背番号は「18」。田中は「坂口や武内ら後輩たちが頑張っていますが、4年で18番を付けている以上はエースだと思ってマウンドに立ちました」と胸を張った。
変化球では、フォークボールに自信を持っている。「カウント球でも決め球としても使えますし。真っすぐの軌道から投げられるので、自信を持っています」と田中。視察した日本ハム・坂本スカウトは「真っすぐの強さには、目を見張るものがある。加えてフォークにあれだけの落差があったら、バッターは嫌だと思う」と評価した。
試合は前日の1回戦に続いて国学院大が勝利し、勝ち点1を挙げた。