【金子恵美の本音】今こそ北方四島返還へ動くべき

スポーツ報知
金子恵美氏

 ロシアによるウクライナ侵攻の報道を胸を痛めながら見守ること1か月。日本の抱えるロシアとの外交問題は特異で、これまでも独自で領土交渉を重ねてきた経緯があり、水泡に帰すのでは…と危惧していました。

 この間、ロシアの非道な行い、特に民間人を巻き込む無差別な戦闘行為に、制裁強化はやむを得ない状況に。そしてロシアは案の定、北方領土問題を持ち出してきました。強く日本側の措置について抗議をしているのは周知の通りです。

 安倍政権以降、日本はロシアに対して友好関係を築き、この北方四島の問題を解決するために細心の注意を払い、是が非でも前進させたいという方針で外交を進めてきました。しかし、ロシア側は領土返還交渉において非常に重要な事業である「ビザなし交流」の停止を一方的に宣言。四島での共同経済活動を含む経済協力活動も打ち止めとすると申し出てきました。

 さらに、ここにきてメドベージェフ前首相からも「日露の北方領土問題は儀礼的に行われてきた」と残念な発言が出るまでに。今の世界情勢を見て致し方ないと複雑な心境を持ちながらも、この状況を誰よりも悲しんでいるのは、元島民の方々でしょう。

 識者の中にはロシアが弱っている時こそ北方領土問題を前進させるチャンスがあるとの意見があります。ロシアには影の協力者がいるのだと思いますし、ウクライナへの侵攻も入念な準備を重ねた上で実行しているわけであり、対日外交も当然シミュレーションしていたはずです。ただ、歴史的な動きであることは間違いないので、識者の指摘通りチャンスになり得るのかもしれません。

 領土返還を実現することは容易なことではないですが、日本固有の領土である北方四島について、今こそ日本国民が一丸となり領土意識を強く持ち、国を挙げて返還に向けて行動を起こすべきだと思います。(金子恵美=元衆議院議員)

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