【大学野球】日体大の二刀流・矢沢宏太、スカウト27人視察の開幕戦で4打数4安打3打点&5回0封最速150キロ

先発のマウンドに上がった日体大・矢沢宏太投手
先発のマウンドに上がった日体大・矢沢宏太投手

◆首都大学野球 第1週 第1日 日体大11―0桜美林大(2日・平塚)=7回コールド=

 春季リーグが開幕し、日体大の二刀流・矢沢宏太投手(4年)が、シーズン初戦・桜美林大戦で圧巻のスタートを切った。指名打者を解除して「3番・投手」で先発すると、投げては5回1安打無失点、6奪三振で最速150キロをマーク。打っては4打数4安打3打点と大暴れ。ソフトバンクを除く11球団27人のスカウトが集結する中、今秋のドラフトへ猛アピール。二刀流の今後を、エンゼルス・大谷翔平投手(27)を取材するMLB担当・安藤宏太記者が見た。

 リアル二刀流で人一倍輝いた。矢沢は投打でコールド勝ち発進に貢献。試合後はホッとしたように笑顔を見せ「先制点を自分のバッティングで取れたのはよかった。ピッチングはもっともっといい投球ができた」。満足しているようでしていない探究心が、二刀流を支えているのだろう。

 納得の打撃では、4打数4安打3打点。全て単打ながら右、中、左と打ち分けた。高校通算32発と長打力も持ち味だが、確実性を上げることを意識して逆方向への打撃も練習してきたことが実を結んだ。投げては自己最速にあと1キロに迫る最速150キロをマーク。バット3本をへし折った。「まだあまり力を入れて投げてない」と言いながら、迫力は十分だった。

 巨人の内田スカウトが「身体能力が投手としても、野手としてもいい」と証言したとおり、投打ともに高いレベルを見せたことで、今後も二刀流継続が現実味を帯びている。かつての大谷がそうだったように、投打どちらも捨てがたい素質を矢沢も持っている。

 だが、目指すべき姿は、大谷とは少し異なるように見える。矢沢が50メートル5秒8という足の速さに象徴されるように、身体能力は両者ともに抜群。大谷はパワーを生かして「本塁打+最多勝」に近づいているが、矢沢は「首位打者+最多登板」が見たい。身長173センチと小柄で、軽く当てて安打にする技術は十分。投げては短いイニングであれば、リミッターを解除した直球、切れ味鋭いスライダーもより生きるだろう。

 これまでは一発狙いの粗い打撃も目立っていたというが「最優秀投手と首位打者を目指してやっていきたい」と自ら行く先を定めた。今秋のドラフト1位候補。新たな二刀流の道を切り開く可能性を秘めている。(安藤 宏太)

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