◆プロボクシング ▽WBA、IBF世界ミドル級(72・5キロ以下)王座統一戦12回戦 WBAスーパー王者・村田諒太―IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(4月9日、さいたまスーパーアリーナ)
WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(帝拳)と統一戦を闘うIBF王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)が31日、来日した。左胸に愛称の「GGG」と書かれた黒ジャージーに黒マスク姿で到着ロビーに姿を見せたミドル級最強王者は、出迎えたファンらに笑顔やサムアップで好調をアピール。来日に際しては書面でインタビューに答えた。
―日本に到着。気分は?
ゴロフキン「気分はとてもいいです。体調もよくハッピーです。何回か試合が延期になって、やっと日本に来られて、何というか、“ホッとした”というところです。私たちのグループに対して帝拳のスタッフが非常にプロフェッショナルに接してくれて日本についてからも安心して過ごせて、いい経験ができると信じています」
―当初、昨年12月29日に予定されていた試合が4月9日に。いつから準備を?
「前回の試合に備えてキャンプを行っていて、2月になったという話もあったりしたので、キャンプから全く離れた状態にはいませんでしたが、この4月の試合に向けてのキャンプは2月の上旬に始めました。でも、キャンプに来ていない間も軽いコンディショニングなどは家にいても続けていました。キャンプは南フロリダで行っていました」
―スパーリングは何ラウンドくらい?
「90~100ラウンドくらいこなしました」
―村田について。
「村田はオリンピックの金メダリストであり、また世界チャンピオンにも2回なっています。それにはそれなりの理由があるはずです。彼は素晴らしいファイターです。彼に対して自分は、これまでに彼が成し遂げたこと、そして彼の才能に対してとてもリスペクトしています。彼がそういう選手だから、今度の試合の日はファンにとっても、彼と自分にとってもエキサイティングな夜になるはずです。自分のフォーカスはこれまでキャンプで練習したこと全てを完璧にこなして完全な形で実行することです。自分が彼とどんな試合をするかぜひ見てほしいです」
―村田のストロングポイントは?
「村田はとてもスマートで強い選手だと思います。厳しいハードな練習をこなしてきたと思うし、それだから彼は自分にとって危険な相手だと思っています。自分は今までキャンプでこなしてきた練習の内容は漏らしません」
―この試合のために、何か準備したものは?
「特にアメリカから試合に備えてもってきたものはありません。自分は、迷信深くはないし、グッドラックチャームなどももっていません。どこに行くにも特別な食材を持って行ったりもしたことはありません。そういう意味では、特に他の人と違うわけでもなく、ただ自分のペースで備えていくだけです」
―試合前日に40歳になる。どのような形でボクシングで終わりたいですか?
「ありがたいことに、自分は健康に気をつけてヘルシーな生活を保っていて、体調も良くとてもハッピーに生きているので、特に自分のボクシングキャリアをどのように終えたいとかは考えていません。その時が来たら、自分で決めます。自分が試合を続けるのは、健康なおかげで、ハードなトレーニングもこなせて、自分なりに納得のいく高レベルな試合ができることに幸せを感じているからです」
―ボクシングはいつから?
「自分が子供の頃に周りにいた友達が皆、ボクシングクラブに入っていたので、自然に自分も入り、そのまま今日があります」