◆パ・リーグ ロッテ1―3ソフトバンク(31日・ZOZOマリン)
ソフトバンクが接戦を制し、ダイエー時代の2002年以来、20年ぶりに開幕から無傷の6連勝を飾った。
先発マウンドに上がった大関友久が最速150キロの直球とツーシームを武器に圧巻の投球を見せた。5回2死からエチェバリアにソロ本塁打を浴びたものの、7回途中を6安打1失点。針治療のアクシデントで離脱した松本裕樹に代わってローテに滑り込んだ育成出身のサウスポーが、プロ初先発で初勝利を挙げた。
攻撃陣は3回に柳田悠岐のタイムリーで先取点を奪うと、左膝を痛めて離脱した栗原陵矢の代役で5番に入った中村晃もその直後に適時二塁打。「大きい追加点だったと思うので良かった」と喜びを口にした。8回には2死二、三塁から代打・牧原大の左前適時打で追加点を挙げた。
これで藤本博史監督は就任後、6戦6勝となり、NPBの新人指揮官の開幕連勝記録に肩を並べた。チームとしては南海時代の1955年(10連勝)以来、67年ぶりの開幕7連勝をかけ、4月1日の楽天戦(楽天生命)に臨む。
◇大関 友久(おぜき・ともひさ)1997年12月14日、茨城県土浦市生まれ、24歳。小学1年から野球を始め、都和中時代は常総ボーイズで投手。土浦湖北高では1年秋からエースも甲子園出場なし。仙台大を経て、2019年の育成ドラフト2位でソフトバンク入り。昨年5月に支配下登録された。185センチ、94キロ。左投左打。
◇新人監督の開幕連勝と最終順位◇
▼6連勝
与那嶺要 (72年=中日) 3位
梶本隆夫 (79年=阪急) 2位
藤本博史 (22年=ソフトバンク) ?位
▼5連勝
田辺徳雄 (15年=西武) 4位
※西武・田辺監督は前年に監督代行
◇ホークスの開幕6連勝以上
▼10連勝 1955年
▼ 7連勝 1954年
▼ 6連勝 2002年、2022年
※1954、55年は南海、2002年はダイエー。