【センバツ】高嶋仁氏が占う…近江・山田陽翔は決勝で投げさせない方がいい

智弁和歌山・高嶋仁名誉監督
智弁和歌山・高嶋仁名誉監督

 決勝は昨夏に続いて近畿勢同士の対決となった。近江は延長11回に大橋大翔捕手(3年)がサヨナラ3ラン。エース・山田陽翔(はると、3年)が170球を投げ、4試合連続完投勝利で滋賀県勢初の甲子園優勝に王手をかけた。大阪桐蔭はプロ注目の松尾汐恩捕手(3年)が今大会1号を放つなど2試合連続2ケタ得点で勝利し、春夏連覇した18年以来4年ぶりの決勝に進んだ。甲子園歴代最多の68勝を挙げた智弁学園(奈良)、智弁和歌山名誉監督の高嶋仁氏(75)が決勝を占った。

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 力的には順当な決勝カードになりました。近江は1回戦を見たときに、山田君の球数が多く、投打ともに調整が遅れている印象を受けました。ただ、2回戦では仕上げていました。山田君は、打者のバッティングカウントでうまく変化球を使って、狙い球を絞らせない投球をしています。

センバツの近畿勢同士の決勝
センバツの近畿勢同士の決勝

 山田君が万全なら、ええ試合になると思いますが、決勝は山田君を投げさせないでしょう。優勝したい気持ちはよく分かりますが、投げさせない方がええと思います。負けても夏がありますから。バント処理を見ても動けておらず、つぶれてしまいそうで怖い。準決勝も「代えてあげて」と思いました。彼が「いける」と言えば、心情的に代えにくいことは理解できますが、ちょっとかわいそうでした。

 大阪桐蔭打線が、近江の他の投手に合わなかった場合は面白くなるかもしれませんが、大阪桐蔭の優位は変わりません。投手陣に余裕がありますし、スキのない野球をしています。点差が開いても犠打で得点圏に走者を進めている。勝負の厳しさを味わっている西谷監督の采配はさすがです。

 これで甲子園通算60勝ですか。追い越されるのは時間の問題です。僕はBクラスのチームを鍛え上げてきたので、同じように比較されたら困ります(笑い)。(高嶋仁=智弁和歌山名誉監督)

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センバツの近畿勢同士の決勝
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