【藤田晋の新人馬主日記】競馬が仕事で役に立つことは…

スポーツ報知
藤田晋オーナー

 先日、会社で取材を受けていると、不意に「競馬が仕事で役立つことはなんですか?」と聞かれ、答えに窮しました。もちろん仕事に役立つとは微塵(みじん)も考えていませんでした。

 「いや、遊んでいるだけですけど…」。正直に答えましたが、私の趣味にそう尋ねたくなるのも分かります。なぜなら、競馬の前にどっぷりハマっていた麻雀では、「仕事が麻雀で麻雀が仕事」(竹書房)というタイトルの著書まで出して、一冊かけて麻雀が仕事に役立つ話を書きました。

 更に「Mリーグ」を自ら立ち上げ、ABEMAの麻雀チャンネルの人気コンテンツに成長させています。他にも個人的な音楽の趣味の日本のヒップホップでは、「フリースタイルダンジョン」というテレビ番組を提供してラップバトルの文化に寄与したり、サッカー好きが高じてJ2町田ゼルビアの株式を取得したり、今年はABEMAでW杯を完全無料中継することも決めました。

 競馬もそうですが、最初から仕事にいかそうと趣味を始める訳ではありません。よく「ウマ娘」のためにと誤解されますが、本当に違います。社員までそう誤解しているので、むしろその方が社長の道楽じゃなくて仕事風に見えるから有難いかなとも思っています。

 さて、もう2週前の話ですが、G3のファルコンS、G2のスプリングSと、立て続けにデュガ、ドーブネが出走しました。ひょっとしたら初の重賞制覇があるかも?と、ひそかにすごく期待していたのですが、結果は17着、6着と敗れ、ほろ苦い気分を味わいました。

 これまで順調に勝っていたので、気づかないうちに私も楽観し過ぎていたのかも知れません。今回の結果を悲観せず、いつかの重賞制覇を楽しみに待ちたいと思います。

 最後に将棋の羽生善治さんの名言を紹介。「楽観はしない、ましてや悲観もしない。ひたすら平常心で」。仕事でも大切なことですが、競馬にも当てはまります。馬券を外し続けて過度に悲観したり、強い勝ち方をして過度に楽観したりするとすぐバランスを崩し、長く競馬を楽しめなくなります。「ひたすら平常心で」。これは競馬を通じて学び、鍛えることができるのではないでしょうか。(随時掲載)

 ◆藤田 晋(ふじた・すすむ)1973年5月16日、福井県生まれ。48歳。青山学院大学を卒業。インターネット事業を主に扱うサイバーエージェント代表取締役社長。ブログサービス「アメブロ」や動画配信サービス「ABEMA」などの事業も手がける。

競馬

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×